アメリカから追放されたベネズエラのギャング238人、エルサルバドルが収監…8億9000万円で1年受け入れ

2025年3月17日(月)20時43分 読売新聞

16日、エルサルバドルで、ギャングのメンバーとされる人物らを移送する刑務官ら=AP

 【リオデジャネイロ=大月美佳】中米エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は16日、米国から追放された南米ベネズエラのギャング組織「トレン・デ・アラグア」のメンバー238人が自国に到着し、収容施設に収監したとX(旧ツイッター)で明らかにした。

 米国のトランプ大統領は15日、戦時中などに敵国の移民らの拘束や追放を可能にする「敵性外国人法」をギャングのメンバーに適用し、国外追放にすると発表していた。AP通信によると、エルサルバドルは約300人を600万ドル(約8億9000万円)で1年間受け入れることに合意したという。

 ブケレ氏はXで、「米国は非常に安い料金を支払うが、我々にとっては高い額だ」と強調した。手錠をされたギャングのメンバーが飛行機から降ろされた後、テロリスト監禁センターに移送され、髪をそって監房に入れられる映像も投稿した。

 トランプ政権の措置については、ワシントンの連邦地裁が国外追放の一時差し止めを命じたが、ブケレ氏は16日の別の投稿で「おっと。遅すぎた」と記した。

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