死因は謎?交通事故で軽傷だった女性が5時間後に死亡、家族は遺体をすぐに運び出す―中国

2024年3月30日(土)22時0分 Record China

中国メディアの上海法治報は28日、「死因は謎?」と題し、上海市で交通事故の後に死亡した女性をめぐる奇妙な事件があったことを伝えた。資料写真。

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中国メディアの上海法治報は28日、「死因は謎?」と題し、上海市で交通事故の後に死亡した女性をめぐる奇妙な事件があったことを伝えた。



記事によると、昨年9月14日午後9時過ぎ、上海市奉賢区で交通事故があったとの通報があった。通報したのはライドシェアの車の運転手で、逆走してきた黒い車にぶつかられたと説明した。運転手に大きなけがはなかったものの、ライドシェアの車に乗っていた乗客3人が重軽傷を負った。



3人は親族で、体調不良になった高齢女性の李(リー)さんに、李さんのいとこの女性と李さんの義理の娘の2人が付き添って病院に行くところだった。事故後、警察と救急がすぐに現場に駆け付けた。李さんのけがの程度は比較的軽かったため、まず他の2人が優先的に病院に搬送された。



事故は黒い車のドライバーの呉(ウー)容疑者の飲酒運転・逆走が原因と判明し、呉容疑者は危険運転容疑で地元警察に拘束された。



その後、警察が病院に負傷者の容体について問い合わせたところ、李さんが翌15日午前2時に死亡したことが判明した。李さんは14日10時17分に病院に運ばれ、その時には目立った症状はなかったという。しかし、それから1時間ほどした後、李さんは突然昏睡(こんすい)状態に陥り、2時間余りの処置のかいなく、死亡したという。



さらに奇妙なことに、李さんの死亡が確認されると、家族は李さんの死亡を「すんなり」受け入れ、すぐに遺体を運び出し、1000キロ以上離れた山西省の実家まで運んだ。李さんの息子はこの行動について、後に警察に「故郷の風習のため」などと説明したという。



李さんの処置をした医師によると、事故後に行った検査で李さんが末期の肺がんなどを患っていたことが判明した。しかし、死因が詳しく特定されるまもなく家族によって遺体が持ち去られたため、警察は法医学者や鑑定士らを連れてすぐに山西省に向かい、現地で死因の鑑定が行われたという。



その結果、大動脈から出血し、心臓の圧迫を引き起こして死亡したと診断された。きっかけは事故だったものの、もともと有していた疾病の影響もあったと判断され、呉容疑者には「相応の賠償責任」が負わされることになったという。(翻訳・編集/北田)

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