中国スポーツ界でファンサークルのネット暴力がまん延、7万6000のアカウントを処分―香港メディア

2025年4月4日(金)9時0分 Record China

2日、香港メディア・香港01は、中国のサイバー当局とスポーツ当局が、アスリートをめぐるネット上の過激な「飯圏」(ファンサークル)問題で取り締まりを行ったと報じた。写真は卓球選手の陳夢。

2025年4月2日、香港メディア・香港01は、中国のサイバー当局とスポーツ当局が、アスリートをめぐるネット上の過激な「飯圏」(ファンサークル)問題で取り締まりを行ったと報じた。



記事は、中国で「飯圏」のネット暴力問題が深刻化し、芸能界からスポーツ界にまで影響が拡大する中、中国中央テレビ(CCTV)が2日に報じた内容として、サイバー空間管理局がスポーツ主管部門と協力して「スポーツ飯圏」問題に対する取り締まりを強化し、160万件以上の違法情報を削除するとともに、7万6000件のSNSアカウントを処分したことを伝えた。



そして、取り締まりを強化する中で当局が重点的に取り組んだ6つのポイントを紹介。1つ目は自ら頻繁に選手やコーチを侮辱したり、何らかのルールや基準を設けて他のユーザーに「推し」以外の選手に対する誹謗(ひぼう)中傷をあおったりする「大物ファン」や「ファンリーダー」アカウントへの厳罰とし、1376件の違法アカウントを閉鎖させるとともに、違反グループ5803件を解散させたとした。



2つ目はデマ情報を作成し、コメント欄での「ののしり合い」をあおり、低俗な画像を配信したり文章をでっち上げたりするセルフメディアアカウントに対する厳罰で、セルフメディアカウント1500件以上に閉鎖または発言禁止や営利活動の停止といった処分を科したと伝えている。3つ目は中国代表の選手やコーチの偽アカウントやグループに対する取り締まりで、偽アカウント531件などを停止させたと紹介した。



さらに4つ目は選手関連商品を違法販売する店舗の取り締まりとして、違反商品123品目の販売停止と6店舗の閉鎖を命じたこと、5つ目は選手の容姿や人気を悪意のあるランキングで評価するコンテンツや、コメント操作、応援資金集めを誘導する機能の取り締まり、6つ目はオンラインとオフラインの連携による不正行為、悪質行為の取り締まり強化を挙げている。(編集・翻訳/川尻)

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