ヒューマノイドロボットのハーフマラソン、北京で開催へ
2025年4月8日(火)18時30分 Record China
ヒューマノイドロボットのハーフマラソンが北京で開催される。写真は出場するロボットの事前テストを行うスタッフ。
2025年北京亦荘ハーフマラソンは「同時エントリー・同一コース・同時スタート」を原則とし、ロボットと人間のランナーが同じスタート地点から一斉にスタートします。安全性確保のため、競技コースの全域で鉄製バリケードや緑地帯による分離措置を講じ、人間とロボットが同一ルートを共有しながらも別々の走路を走るよう確保します。
ロボット部門のハーフマラソンは距離が21.0975キロメートルで、全行程に計7カ所の補給ステーションが設けられます。補給内容は(1)バッテリー交換(2)安全装備点検(3)補助工具提供の3種類に分けられます。審判団と技術支援チームが全行程を伴走し、ロボットに不測の事態が生じた場合、即座に対応可能な体制を整えています。
従来、ヒューマノイドロボットの性能検証は、実験室などの閉鎖的な環境で定点テストを行うケースが主流であり、その性能の検証は特定の条件下に限られていました。今回のマラソン大会は、ヒューマノイドロボットの「総合的なシーン適応能力」を系統的に検証する試みです。ハーフマラソンの競技中、ロボットは長時間の二足歩行や走行、複雑な路面状況、さらには突発的な状況への対応が求められます。このため、センサーの精度、チップの演算速度、アルゴリズムの知性など、多面的な極めて高いレベルの技術が求められることになります。大会を主催する委員会の説明によれば、参加するロボットの多くは「走行や耐久性」を主目的として開発されたわけではありませんが、本大会はそれらの総合的な性能を測定する貴重な機会を提供することになるとのことです。(提供/CRI)