ローマ教皇葬儀に台湾の元副総統が参列へ…台湾は頼清徳総統を打診、バチカンが中国に配慮か

2025年4月24日(木)8時50分 読売新聞

教皇フランシスコの死去を受け、バチカンのサンピエトロ大聖堂前で行われた礼拝に参加する信者たち(4月21日)=倉茂由美子撮影

 【台北=園田将嗣】台湾外交部(外務省)は23日、ローマ教皇フランシスコの葬儀に、陳建仁・元副総統が参列すると発表した。台湾は頼清徳ライチンドォー総統の参列をバチカン(ローマ教皇庁)に要請していたが、バチカンが関係改善を進める中国に配慮したとみられる。

 外交部の呉志中次長は22日、台湾メディアなどの取材に対し、「頼総統の参列が最大の目標だ。私たちの外交官が努力している」と語り、21日にバチカン側に頼氏の参列を打診したことを明らかにしていた。

 外交部は、陳氏が参列する理由を「教皇フランシスコと6回面会し、関係が深かった」と説明している。

 バチカンは欧州で唯一、台湾と外交関係を維持している。過去には、2005年の教皇ヨハネ・パウロ2世の葬儀に陳水●(チェンシュイビエン)総統(当時、●は「編」のつくり)が参列し、13年の教皇フランシスコの就任式に馬英九マーインジウ総統(同)が出席した。

 国交が断絶した中国との関係改善に努めた教皇フランシスコは18年、中国が独自に任命した司教7人の妥当性を認め、歩み寄っていた。

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