オーストラリア留学の中国人学生が詐欺被害、タイで保護される―中国メディア

2024年4月26日(金)19時30分 Record China

26日、南方都市報は、オーストラリアに留学していた中国の女子学生が詐欺被害に遭い、タイで発見されたと報じた。

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2024年4月26日、南方都市報は、オーストラリアに留学していた中国の女子学生が詐欺被害に遭い、タイで発見されたと報じた。



記事は、中国のネット上で近ごろ、オーストラリアに留学している22歳の女子学生が詐欺被害に遭って連絡が取れなくなったとの情報が出回り、拡散したと紹介。情報を流したという女性の友人によると、女性とは15日から連絡が取れなくなり、女性の父親が警察に通報したとのことで、女性は16〜19日に行われた留学先の試験にも参加せず、宿舎内にもいなかったと伝えた。



記事によると、17日には女性の母親が娘からの電話を受けた際、女性から代わった男が「800万元(約1億6000万円)を支払わなければ娘のポルノ動画を撮影した上、カンボジアの臓器売買業者に送る」と脅迫してきた。その後、両親が女性の銀行口座を確認したところ、女性のために両親が提供した留学資金のうち750万バーツ(約3200万円)が2度に分けて別人の口座に振り込まれていたことを発見し、タイの犯罪被害者支援協会に連絡して女性の行方探しを依頼した。現地警察が調査した結果、女性が13日にタイに入国し、翌日に空港付近のホテルに宿泊して以降、行方が分からなくなったことが判明し、20日にタイ国内のホテルで警察に無事保護された。



現地警察の捜査で、通信運営事業者、政府機関、警察官に扮した詐欺グループ3人が2月に女性に「あなたの携帯電話から発信された不法なメッセージによってある人が自殺した。もし800万元払わなければ恐ろしいことになる」と脅迫し、外部や家族に相談しないよう要求していたことが分かった。そして詐欺グループは複数回にわたり女性に金銭の振り込みを指示した上、「タイに渡れば現地の人脈により(不法なメッセージを発信した)犯罪の記録を消すことができる」と女性をそそのかし、これにより女性が13日にタイに入国したことが明らかになった。



記事は、女性にけがはなく、21日にすでに中国に帰国したと紹介。友人の話として、女性が今なおショックを覚えており、気持ちが落ち着くのを待ってオーストラリアに戻る予定だと伝えた。(翻訳・編集/川尻)

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