イタリアが中国に魅力攻勢を仕掛ける理由―独メディア

2024年4月27日(土)18時0分 Record China

22日、環球時報はイタリアが対中政策を転換して「魅力攻勢」を仕掛けているとするドイツメディアの報道を紹介した。写真はイタリア。

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2024年4月22日、環球時報はイタリアが対中政策を転換して「魅力攻勢」を仕掛けているとするドイツメディアの報道を紹介した。



記事は独紙ハンデルスブラットの19日付文章を引用。昨年、「一帯一路」構想からの離脱を表明したイタリアのメローニ首相が、今度は中国に対して「魅力攻勢」をかけているとした。



そして、「魅力攻勢」の象徴的なトピックとして、イタリアのタヤーニ副首相兼外相が先日、ベネチア最大の運河でマルコ・ポーロ没後700年を記念して訪れた中国の王文濤(ワン・ウェンタオ)商務相を自ら出迎えたことを挙げた。そして、タヤーニ氏がマルコ・ポーロを引き合いに出して両国関係の長い歴史を示すとともに、対中外交転換の姿勢を示したとし、「一時期関係が冷え込んだ両国は今や、経済協力の新たな段階に入ろうとしている」と評した。



その上で、欧州の対中国デカップリングの圧力を受けて「一帯一路」から離脱する選択をしたものの、イタリアはマルコ・ポーロの道を新たなシルクロードに変えようとしており、正式な協定はないもののイタリアは中国がアジアにおける最大の貿易パートナーであり続け、輸出を拡大し続けることを望んでいると説明。イタリアが中国との結びつきの重要性をどれだけ認識しているかは、メローニ氏の訪問スケジュールを見れば明らかだと指摘し、欧州議会選挙後の年内に自ら北京を訪れる予定であるほか、大統領も中国への公式訪問を計画していると伝えた。



また、イタリアと中国の2国間貿易規模が昨年670億ユーロ(約11兆円)に達し、イタリアにとって中国はドイツに次ぐ2番目の輸入相手国であるとともに、イタリア製品の輸出先としては中国が9番目であると紹介。ファッション製品やワイン、高級自動車など、ますます多くの中国人がイタリア製品を購入し始めているとした。(翻訳・編集/川尻)

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