独創的なデザインで注目集めたソウルの高級ビル、完成した外観に「全く違う」「詐欺大国」と批判の声

2025年5月16日(金)7時0分 Record China

14日、韓国・マネートゥデイはこのほど、「ソウル市江南区に建設中のハイエンドビル『DYAD清潭1』の外観が物議を醸している」と伝えた。写真はソウル。

2025年5月14日、韓国・マネートゥデイはこのほど、「ソウル市江南区に建設中のハイエンドビル『DYAD清潭1』の外観が物議を醸している」と伝えた。



記事によると、同ビルの建設プロジェクトには世界的建築家ドミニク・ペロー氏をはじめとする複数のアーティストが参加した。高級路線で外観の独創的なデザインが注目を集め、事業主は「海外の上流階級社会で見られるような『プライベート・メンバーズクラブ』」「数億ウォン(数千万円)台の会員権を持つ会員だけが利用できる会員制クラブ」「江南のランドマークになる」などと紹介していた。



しかし、最近工事が完了した実際の外観が公開されると、一部から「完成予想図と全く異なる」と批判の声が上がった。当初のデザインとは大きく異なる直線を基調とした単調なデザインで、高級外装材ではなく汎用的な資材が使用されていたという。



建設業界によると、同ビルはプロジェクトファイナンス(PF)ローンの負担や工事費削減などを理由に、設計当初のデザインがほとんど反映されず施工された。業界関係者は「原案通りに施工する場合、少なくとも数百億ウォンの追加費用が必要だったため、やむなく設計を変更したとみられる」と話した。



ただ、完成品が消費者や投資家に提示された設計図と大きく異なる場合でも法律上の罰則はなく、事業主が不利益を被ることはほぼない。これに対しては「たとえマーケティング用の完成予想図であっても、一定レベルの履行義務が課されるべき」と指摘する声も出ているという。



事業主は5月中に竣工を終え、外観設計やデザインの補完のため追加工事を行う予定で、正式なオープンは26年上半期に延期されたという。



この記事を見た韓国のネットユーザーからは「詐欺大国(笑)」「韓国という国の縮図のよう」「中国のニュースかと思った(泣)」「なにこれ。2000年代初めのオフィステル(住居兼事務所)みたい。完成予想図を見て投資した人は本当に詐欺に遭った気分だろうな。気の毒に」「お金を惜しんだ結果、笑いものに。最初から予算に見合ったデザインにすべきだった」「最初の完成予想図も大してかっこよくないけどね?」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)


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