トランプ氏もプーチン氏もゼレンスキー氏も参加せず…ロシアとウクライナ、高官級協議きょう開始
2025年5月16日(金)13時14分 読売新聞
15日、トルコ・アンカラの空港に到着し、記者団に話すゼレンスキー氏=AP
【イスタンブール=蒔田一彦、アブダビ=池田慶太】ロシアによるウクライナ侵略を巡る和平に向け、ロシアとウクライナがトルコ・イスタンブールで開催予定の直接協議について、タス通信は15日夜、協議筋の話として、16日に開始されると報じた。トルコも仲介して調整が続けられたが、15日中の開催は見送られた。
ロイター通信によると、ロシア代表団のトップを務めるウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官は15日夜、SNSへの投稿で、ウクライナの代表団に対して16日午前10時(日本時間16日午後4時)に協議会場に来るよう求めた。
開催国トルコは仲介に積極的で、16日の協議にも参加するとみられる。ルビオ米国務長官は15日、自身が16日にイスタンブール入りし、ウクライナ代表団と会談すると明らかにした。米高官が露代表団と会談するとの見通しも示した。
プーチン露大統領が協議に参加しない見込みとなったことを受け、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は15日、自らはイスタンブールに向かわず、ルステム・ウメロフ国防相が率いる代表団を派遣すると発表した。代表団にはセルギー・キスリツァ第1外務次官、情報機関「保安局」(SBU)副長官、軍副参謀長らが名を連ねた。
中東歴訪中のトランプ米大統領は15日、「プーチン氏と私が一緒にいなければ何も起きないだろう」と記者団に語り、高官級の交渉では進展は望めないとの見方を示した。