デフォルトの危機抱えG7出席のバイデン大統領、心は広島にあらず
2023年5月17日(水)6時0分 JBpress
バイデンは原爆死没慰霊碑前で謝罪するのか
ジョー・バイデン米大統領が広島で開かれる先進7カ国首脳会議(
同日には地元選出で議長役の岸田文雄首相と首脳会談し、
G7では、ウクライナ侵攻を続けるロシアや、
その意味で今回のG7は内憂外患のバイデン氏にとっても正念場だ
今や最も信頼できる同盟国・日本で、しかもかつての敵国・
その辺の空気を主要メディアの政治ジャーナリストJ氏はこう指摘
「広島での開催にバイデン政権は異論を唱えなかった」
「すでにバラク・オバマ第44代大統領(民主党)
「ドナルド・
「それよりも何よりも今回のバイデン氏の広島G7参加には別次元で
「連邦政府の借入限度額である『債務上限引き上げ』
「まず、
「下院の野党共和党は、
「バイデン氏がこれを認めれば、2024年の大統領選で再選を目指すバ
「共和党は、
(Factbox: What's in Republican McCarthy's debt-limit spending cut package? | Reuters)
すべてが大統領選を念頭に入れた党派間の政治闘争だが、「外」
米議会が債務上限引き上げを承認しなければ、連邦政府は機能マヒ状態に陥り、緊急事態が生じる。
エベル・
「(デフォルトが生じれば)
「実際、ドルの価値、米国のリーダーシップ、政府
(Biden intel chief: ‘Almost a certainty’ China, Russia would exploit a US debt default | The Hill)
これを受けてシャランダ・
「
「中国では民主主義が存在するのか、あったとしてもそれはあくまで中国流の民主主義だ」
「こうした事案に我々は積極的に行動をとるべきだ。
カリーヌ・ジャンピエール大統領報道官は5月9日の定例記者会見でヘ
「議会共和党がやっていることはまさにこういうことだ。
(Press Briefing by Press Secretary Karine Jean-Pierre | The White House)
「伝家の宝刀」憲法修正第14条4項を抜くか
デフォルト問題は2011年夏、
野党共和党は、草の根保守「ティーパーティ」が支持する超保守・
だが、共和党は政府機関の閉鎖や金融市場への影響を恐れた世論やメディアの
ワシントン観測筋の間では、
だがその一方で、共和党のケビン・マッカーシー下院議長は、15回
こうした状況を踏まえて、バイデン氏は憲法修正第14条4項を根
第14条4項にはこう明記されている。
法律により授権された合衆国の公共負債の有効性はこれを問うこと
(The validity of the public debt of the United States, authorized by law, including debts incurred for payment of pensions and bounties for services in suppressing insurrection or rebellion, shall not be questioned. But neither the United States nor any State shall assume or pay any debt or obligation incurred in aid of insurrection or rebellion against the United States, or any claim for the loss or emancipation of any slave; but all such debts, obligations and claims shall be held illegal and void.)
(14th Amendment to the U.S. Constitution: Civil Rights (1868) | National Archives)
民主党内ではハト派のエリザベス・ウォーレン上院議員(
2011年の時にも、財務省は同項目を適用して債務上限に関係なくして
(
(Democrats press Biden to use 14th Amendment on debt ceiling | The Hill)
大統領はどこにいても大統領だ
バイデン氏が「留守」の間もホワイトハウス、財務省、
ジャンピエール報道官は、「
「大統領はどこにいようとも大統領だ。
記者団はただちに「この事案で副大統領は関与していないのか」
ジャンピエール氏は「大統領は副大統領とも緊密に協議している。
どこか、取ってつけたような答えだった。
(Press Briefing by Press Secretary Karine Jean-Pierre | The White House)
バイデン氏は2024年の大統領選立候補宣言の時にカマラ・ハリス氏が再びラ
だが民主党内のハリス氏の評価は芳しくない。
すでに共和党で大統領候補に名乗りを上げているニッキー・
「バイデン氏に投票するということはハリス氏を頼ることになる。
大統領としてのハリス氏の資質や経験に懐疑的な見方をあらわにし
著名なコラムニスト、ジェフ・グリーンフィールド氏は5月15日のポ
「バイデン氏の政敵、つまり共和党とFOXニュースは、バイデン氏の肉体面やメンタル面での強靭性低下を批判するだけでなく、
「過去には副大統領として大統領の再選の足を引っ張った者もいる
「担いでいる荷物はこれまでの副大統領経験者の荷物よりも重いのだ
(Will Kamala Harris Harm Joe Biden’s Reelection Chances? - POLITICO)
米議会を担当するアジア系女性ジャーナリストは期待感を込めてこ
「ピンチはチャンスともいう。
「有色人種の女性初の副大統領として、何かできることがあるはずだ」
筆者:高濱 賛