IE 10以前のサポートを終了する「jQuery」4.0.0ベータ版

2024年2月9日(金)17時5分 マイナビニュース

JavaScriptライブラリ「jQuery」の公式ブログは現地時間2月6日、「jQuery 4.0.0」ベータ版のリリースを発表した。「jQuery 4.0.0」ベータ版では古いブラウザやAPI、機能のサポート終了などによりパッケージ容量をスリム化するほか、古くから問題となっていたフォーカス系イベント処理順序を確定し、新規にバイナリデータ型とセキュリティ仕様「Trusted Types」などをサポートしている。
○IE 10以前のサポートを終了、古いブラウザのサポートをやめてスリム化
IE 10以前のサポートを終了する他、古いブラウザ関連コード、複数の非推奨のAPI、自動JSONPプロモーションなど不用な機能を削除することでパッケージ容量を削減。jQueryプロトタイプArrayメソッド「push」「sort」「splice」などは、例えば$elems.push( elem )が[].push.call( $elems, elem )のように配列関数へと切り替えられている。
IE 10以前(IE 11は今後段階的に削除予定)、Edge Legacy、iOS 11以前、Firefox 65以前、その他、Androidなどの古いブラウザのサポートを終了
非推奨APIの削除。ネイティブの機能で代替えされる。削除APIは以下の通り
「jQuery.cssNumber」「jQuery.cssProps」「jQuery.isArray」「jQuery.parseJSON」「jQuery.nodeName」「jQuery.isFunction」「jQuery.isWindow」「jQuery.camelCase」「jQuery.type」「jQuery.now」「jQuery.isNumeric」「jQuery.trim」「jQuery.fx.interval」
配列処理を行うjQueryプロトタイプArrayメソッド「push」「sort」「splice」を削除、配列関数に切替え
自動JSONP(JSON with padding)プロモーションの削除。jQuery.ajax使用時に自動でJSONPに変換する仕様を変更、クロスドメイン バックエンド処理はCORS(Cross-Origin Resource Sharing)を使用する
IE11を除くすべてのブラウザがネイティブのPromisesメソッドに対応したため、非同期処理を行うライブラリ「Deferreds」、コールバック処理の「Callbacks」を削除
○フォーカス系イベント処理順序の確定や「Trusted Types」のサポート
長い間共通化されていなかった「focusin」「focusout」「focus」「blur」イベントの処理順序を最新ブラウザ共通イベント順序に準拠し確定させている。新しい処理順序は、「blur」「focusout」「focus」「focusin」となる。加えて、「jQuery.ajax」で「FormData」を含むバイナリデータ型をサポート、今までは文字列に自動変換され手動で処理をする必要があったが、不要となった。
ほか、セキュリティ面では検査済み文字列のみを受容する仕様「Trusted Types」をサポート、同機能で作成した「TrustedHTML」をjQuery操作メソッドの入力値として使用することでCSP(Content Security Policy:コンテンツセキュリティポリシー)に対応した処理が可能になる。
「jQuery 4.0.0」のベータ版は、GitHubサイトやパッケージ管理システムnpmなどから入手できる他、CDNでの取得も可能となる。jQuery CDNでの各ファイルは以下の通り。
「jQuery 4.0.0」ベータ版
https://code.jquery.com/jquery-4.0.0-beta.js
https://code.jquery.com/jquery-4.0.0-beta.min.js
「jQuery 4.0.0」ベータ版スリム
https://code.jquery.com/jquery-4.0.0-beta.slim.js
https://code.jquery.com/jquery-4.0.0-beta.slim.min.js

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