USB充電器、選び方と売れ筋をビックカメラに聞く - 古田雄介の家電トレンド通信

2024年2月15日(木)18時0分 マイナビニュース

今回は、USB充電器の売れ筋をビックカメラ有楽町店に尋ねました。
最近はスマホやパソコン、デジカメ以外にも、USB端子で充電できるデジタル機器が増えています。そうした背景から、同店でもビジネスパーソンを中心にUSB充電器の需要が高まっているそうです。
売り場を担当するスタッフの上田紘輝氏は「複数のデジタル機器があっても、持ち物に合わせたUSB充電器があれば、個々のACアダプターを持ち歩く必要がありません。カバンが軽くなるうえ、急速充電に対応する組み合わせなら効率的にチャージできるので、注目している人は多くいらっしゃいます」といいます。
多数のブランドが並ぶ売り場には、ポート数や出力などが異なる多彩な製品が並んでいます。そのなかでどんな製品が人気を得ているのか。「USB充電器選びの3ポイント」を踏まえて順番に追いかけていきましょう。
<USB充電器選びの3ポイント>
普段使っている機器の点数や容量に合わせた製品を選ぶのが基本。
USB PD(Power Delivery)やPPS(Programmable Power Supply)、QC(Quick Charge)など、手持ちの機器が対応している急速充電規格を生かせる環境がベター。
外観も重要な要素。サイズや重さ、質感などはできれば実物で確かめたい。
※本文と写真で掲載している価格は、2024年1月16日14:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
第1位:30W出力のコンパクトな2Way「MPA-ACCP30」
一番人気に挙げられたのは、エレコムの「MPA-ACCP30」でした。USB Type-AとType-Cのポートを各1基備えており、最大出力は30Wになります。ブラックとホワイトの2色を揃え、取材時の価格は3,680円でした。
「2ポート30Wというのは非常にベーシックな仕様で、コンパクトかつお求めやすい価格のこのモデルが定番となっています。iPhoneなら20Wあれば最速で充電できますし、もう少し高出力なAndroid端末でも安心できます。とりあえずコレで安心、と手に取られやすい製品ですね」
第2位:3ポート65Wで独自の急速充電技術も備える「PowerPort III 3-Port 65W Pod」
続く2位は、一段ハイスペックな製品です。アンカー・ジャパンの「PowerPort III 3-Port 65W Pod」で、取材時の価格は6,990円。USB Type-Cを2ポートとType-Aを1ポート備え、総出力は65Wになります。同社独自の充電技術「PowerIQ 3.0 (Gen2) 」を備え、ブラックとホワイトの2色が選べます。
「65Wあればパソコンの充電も視野に入ります。ノートパソコンとスマホを持ち歩くという人には、コンパクトさやコスパの面でも優れた製品といえますね。充電器関連で評価の高いメーカーですし、バリエーションの多さもあってよく売れています」
第3位:4ポート100Wで最小級の「NovaPort QUAD」
3位も高出力タイプがランクインしました。CIOの100W出力モデル「NovaPort QUAD」で、価格は6,650円。USB Type-Cを3ポートとType-Aを1ポートを揃え、独自の電力自動振り分け機能「Nova Intelligence」も備えています。カラーはブラックとホワイトの2色です。
「高出力なノートパソコンでも安心の容量で、しかもコンパクトなところがポイントですね。スマホを複数台持つという方でも容量に余裕を持てるので、ヘビーユース寄りの方にもお勧めできます」
第4位:カラフルな2ポート20Wモデル「RACCA20W01U」
4位には、入門機として幅広い人に売れているというラスタバナナの「RACCA20W01U」が挙がりました。USB Type-AとType-Cを1ポートずつ備え、総出力は20Wとなります。ホワイトとライトグレー、ライトパーブル、ライトグリーン、ブルーの5色があり、取材時の価格はいずれも2,680円でした。
「コンパクトで買いやすいお値段、それでいて好みの色が選びやすいということで、USB充電器を導入する最初のモデルに選ばれることが多いですね」
第5位:3ポート65Wで5,000円切りの「ACUC2-65PQG」
5位は、オズマの65Wモデル「ACUC2-65PQG」です。USB Type-Cが2ポート、Type-Aが1ポートの構成で、価格は4,980円でした。ホワイトとブラックモデルが選べます。
「5,000円を切る価格ながらPPSにも対応しているので、対応するスマホをお持ちの方が探されることがありますね。第2位もそうでしたが、容量やポート数もこのあたりを選ぶ方は多くいらっしゃいます」
はみ出し情報・・・Apple Watch用によく売れるモバイルバッテリー
USB充電器と同じく、モバイルバッテリーも好調とのことです。そのなかで特徴的な売れ方が続くモデルを紹介してもらいました。
上田氏が挙げるのは、CIOの5,000mAhバッテリー「CIO-MB20W-5000-MAS」。USB Type-Cとマグネットワイヤレスの2Way出力が可能で、取材時の価格は5,480円でした。ホワイトとブラックがあります。
「iPhoneと一緒にApple Watchの充電ができるということで、指名買いされることが多い製品です。Apple Watchを外で充電したいという人は多いのですが、なかなか対応するものがなく、この製品に行き着くという感じです。モバイルバッテリーとしても使えて便利ですから」
著者 : 古田雄介 ふるたゆうすけ フリーランスライター。『アキバPick UP!』(ITmedia PC USER/2004年〜)や『売り場直送! トレンド便』(日経トレンディネット/2007〜2019年)などのレポート記事を手がける。デジタルと生老病死のつながりにも詳しい。著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『ここが知りたい!デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)など。 この著者の記事一覧はこちら

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