花粉の侵入が4分の1になる? 今すぐ試したい、家に花粉を持ち込まないための対策とは

2024年2月18日(日)19時10分 All About

パナソニックは1月31日、「花粉」に関するアンケート調査の結果を発表。その結果と、同社エアーマイスター 福田風子さんによる花粉対策の方法を紹介します。(サムネイル画像出典:PIXTA)

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まもなく、花粉が気になる季節がやってきます。毎年この時期が憂鬱(ゆううつ)という人も多いかもしれませんが、正しい対策は行えていますでしょうか。
エアコン「Eolia(エオリア)」を製造販売するパナソニックは1月31日、20〜60代の男女553人を対象に行った「花粉」に関するアンケート調査の結果を発表(調査期間:2023年12月20〜23日)。
本記事ではその結果とともに、パナソニック エアーマイスター 福田風子さんによる花粉対策法を紹介します。

花粉の侵入経路を間違って認識しているかも……?


「いつから花粉に困っているか」を聞くと、「20年以上前から」と回答した人が44%、「10〜19年前から」と回答した人が21%と、65%もの人が10年以上前から花粉に悩まされていることが判明しました。

あわせて「花粉に困っている程度」を聞くと、「重い」「やや重い」と回答した人が48%、「やや軽い」「軽い」と回答した人が52%となりました。

花粉症の季節には、花粉の家の中への持ち込みも気を付けたいところ。「花粉の侵入経路はどこだと思うか」聞くと、「玄関・窓」「衣服」がともに73%で最多となり、「外干しした洗濯物」「換気口・給気口」「エアコン」が続く結果となりました。
しかし、このうち「エアコンが侵入経路」というのは間違った認識。エアコンは「部屋の空気を吸い込んで、暖めたり冷やしたりし、室内に再び吐き出す」というのが基本性能であり、花粉がそこから侵入することはないのです。

併せて「花粉の時期に窓開け換気を我慢してしまうことがあるか」聞くと、「頻繁にある」が31%、「たまにある」が35%と、66%の人が窓開け換気を我慢していることが分かりました。

外出時の花粉対策の定番といえば、やはり「マスク」という人も多いでしょう。実際に「外出時のマスク着用意向」について聞くと、52%が「必ず着用したい」、35%が「時と場合によって着用したい」と回答。合計87%の人が、マスクを着用したいと考えていることが分かりました。

家の中では「床上30センチ」に要注意!

パナソニック エアーマイスターの福田 風子さんが、花粉の特徴や対策方法について解説しています。
●花粉は季節を問わず飛んでいる
種類や飛散量に違いはあっても、花粉は季節を問わず日本のどこかでは飛んでいるとのこと。春はスギやヒノキ、夏から秋にかけてはイネ科やキク科、アサ科が飛散し、冬には再びスギが飛び始めるサイクルだといいます。一般には花粉シーズンとされていない夏でも、人によっては自覚しないまま花粉の影響を受けているかもしれません。
●花粉は朝と夕方に飛びやすい
1日のうちで特に飛散しやすい時間帯は朝と夕方。朝に太陽が昇って花が開くと、花粉も飛び始めるといいます。気温の上昇とともに気流が上昇し、花粉も上空へ移動するので、日中はいったん落ち着きます。しかし夕方に気温が降下し、花粉が地上に降りてくると、私たちに影響が及ぶことになります。
●花粉がたまりやすいのは「床上30センチ」
花粉の粒子は小さいため、目に見えることは基本的にはありません。しかし、黄砂やPM2.5などの微粒子よりは大きく、重さはホコリやカビの3倍にもなるとのこと。その分、床に落ちるのも早いのです。このため、水拭きなどの床掃除も花粉対策に有効といわれるようになりました。部屋の隅や家具の間などは特にたまりやすいので、念入りにチェックしましょう。
しかし、床だけに注意すればいいわけではありません。人が歩くことで、蓄積された花粉が地上に舞い上がるといいます。また、ドアの開閉も、花粉を空気中へ移動させる原因になります。
高さでいえば、床上30センチが最も花粉がたまりやすいエリアとのこと。この高さは、寝転んだり床に座ったりと、身近な生活エリアの高さ。小さな子どもがハイハイする際や、床上に敷いた布団で眠る際は注意が必要な場面です。
●さらに微細!花粉の破片や”オービクル”にも要注意
さらに注意したいのが、花粉の表面を覆う微細粒子「オービクル」。その大きさは0.4μmほどと言われており、花粉からはがれて空気中を長く浮遊することもあります。対策には空気清浄機の力が必要になります。

家に花粉を持ち込まない! 今すぐしたい4つの対策

福田さんによれば、家の中に花粉を持ち込まないために、以下の4つの対策が重要といいます。
●外出先から花粉を持ち込まない
花粉の侵入経路として最も多いのが玄関。外から入ってきた人の衣類や髪に付着したまま、家に持ち込まれてしまうといいます。
本来であれば、花粉は重いため、それほど奥まで侵入することはありません。しかし、この落ちた花粉が人の靴下やスリッパに付着してしまうことで、リビングまで花粉が持ち込まれてしまうとのこと。
そのため、玄関での対策はとても重要となります。ハンディサイズのクリーナーや専用のブラシを用意して、家の中に入る前に付着した花粉を取り除きましょう。また、ウールやフリースと比べ、表面がツルツルした服は花粉が付きにくいので、そのような服を選ぶのもよいそうです。
●洗濯物を外に干さない
洗濯物を外に干すと、花粉が付着してしまいます。外干しをやめて部屋干しに切り替えるのがおすすめです。また、洗濯乾燥機や衣類乾燥除湿器、浴室乾燥機を使うほか、エアコンの衣類乾燥モードを使うのもよいとのことです。
●換気は窓の開け幅を10センチ程度にする
窓を開ける幅を10センチ程度にし、レースのカーテンを使えば、屋内への花粉の流入をおよそ4分の1にすることができると言います。
●床掃除をこまめに行う
掃除機を使うと、床にたまった花粉が舞い上がってしまいます。先に水拭きをしてから掃除をするようにしましょう。また、床掃除に雑巾を使った際は、しっかり洗うことも大切です。

エアコンと空気清浄機の併用も効果的

福田さんによれば、エアコンと空気清浄機を併用することも、花粉対策として効果的とのこと。部屋の上の方はエアコンが、下の方は空気清浄機を使うことで、空気清浄機を単独で使うよりも集じん能力が上がるといいます。同社によれば、18畳の部屋の場合には、集じん完了までの時間を約20%短縮できるということです。
併用する際の最適な配置は、季節によって変化します。

冬はエアコンの風向きを下に設定し、空気清浄機をエアコンの反対側に置くようにしましょう。このようにすれば、高い位置から空気をきれいにする気流ができるということです。

夏は反対に、エアコンの風向きを上にし、エアコンの下に空気清浄機を置くようにしましょう。これにより、天井を伝って下に落ちる大きな気流を作ることができます。
(文:吉原 悠一)

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