"ネコ量子"でエラー訂正する、AWSの新量子チップ「オセロット」

2025年2月28日(金)19時0分 マイナビニュース


Amazon Web Services (AWS)は現地時間2月27日、「量子エラー訂正の実装コストを最大9割削減できる」という、新しい量子コンピューティングチップ「Ocelot」(オセロット)を発表した。
同チップは、AWSの量子エラー訂正アーキテクチャの有効性をテストするために設計した、量子コンピューティングチップのプロトタイプ。カリフォルニア工科大学のAWS量子コンピューティングセンターのチームが開発したもので、「従来のコンピューターでは解決できない商業的、科学的な問題を解決する、フォールトトレラント量子コンピュータを構築するための追求におけるブレークスルー」とアピールしている。
エラー訂正のために新しいアプローチである「cat qubit」(ネコ量子ビット)を使っているのが特長で、特定のエラー形式を“本質的に”抑制し、量子エラー訂正に必要なリソースを削減できるという。なお、cat qubitという名称は「シュレーディンガーの猫の思考実験」にちなんで名付けられたもの。
AWSでは、「オセロットアーキテクチャで構築した量子チップは、エラー訂正に必要なリソースを現在のアプローチの5分の1程度まで抑えられ、実用的な量子コンピュータの実現を最大5年早めるだろう」としている。
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