無料版CopilotでもGPT-4 Turboが利用可能に

2024年3月15日(金)17時18分 マイナビニュース

Extremetechは3月14日(現地時間)、「Microsoft Upgrades the Free Version of Copilot With GPT-4 Turb」において、Microsoftが提供するAIチャットサービス「Copilot」の無料版がアップデートされ、バックエンドの大規模言語モデル(LLM)が「GPT-4 Turbo」に置き換えられたと伝えた。
GPT-4 Turboは従来使用されていたGPT-4の改良版で、学習データが2023年4月まで拡張され、より長いプロンプトの入力が可能になったなど、大幅に性能が向上している。
○GPT-4とGPT-4 Turboの違い
GPT-4とGPT-4 Turboは、いずれもOpenAIが開発した自然言語モデルである。GPT-4 TurboはGPT-4をベースにした改良版であり、GPT-4に比べて主に次の点がアップデートされている。
GPT-4の学習データが2021年9月までのものなのに対して、GPT-4 Turboは2023年4月までのデータで学習されている
一度に処理できるコンテキスト量が、GPT-4は8,192トークンまでなのに対し、GPT-4 Turboは128,000トークンまで増加した
GPT-4 Turboではより厳密に適切なパラメーターの関数が呼び出せるようになったほか、複数の関数呼び出しを並列して実施可能になった
レスポンスをJSONデータで返すモードが追加された
率直に言って、GPT-4 TurboはGPT-4よりも大幅に性能が向上している。OpenAIのChatGPTでは、本稿執筆時点でGPT-4 Turboは有償アカウント向けに提供されている。
○無料版CopilotのモデルをGPT-4 Turboに変更
Copilotの無料版では、これまではバックエンドの言語モデルとしてGPT-4を利用していたが、今回のアップデートでこれがGPT-4 Turboに置き換えられたということだ。このことはMicrosoftでAdvertising and Web ServicesのCEOを務めるMikhail Parakhin氏が、X(旧Twitter)への投稿で明らかにした。
CopilotでもChatGPTと同様に、これまでは有料版であるCopilot Proの利用者のみ言語モデルとしてGPT-4 Turboを選択できたが、今後は無料版のユーザーでも最新の言語モデルにアクセスできることになる。なお、Copilot Proのユーザーはこれまで通り、使用する言語モデルを自由に切り替えられるという。
無料版はGPT-4 Turboのみが利用可能で、GPT-4に戻すことはできないようだが、有料ユーザーとの差異が縮まったことは間違いない。これに対してExtremetechでは、次期バージョンとして噂されるGPT-4 Turbo 4.5の登場が間近に迫っている可能性が高く、この差異はすぐにまた広がるだろうと分析している。

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