進化を続けるSansan、名刺管理や請求書管理‐各プロダクト急成長のワケ

2024年4月22日(月)11時0分 マイナビニュース

名刺管理サービスや請求書管理サービスなどを手掛けるSansanの成長が止まらない。同社が4月11日に発表した2024年5月期第3四半期の連結業績(2023年6月〜2024年2月)は、売上高が前年同期比33%増の242億円、調整後営業利益が同47%増の11億円だった。また、直近四半期の自社製品のサブスクリプション(継続課金)のARR(年間経常収益)は33%増の310億円だった。
成長を続けるSansan、各プロダクトの強み
主力の営業DX(デジタルトランスフォーメーション)サービス「Sansan」は堅調な成長を継続しており、同サービスの売上高は前年同期比15%増の168億円で、そのうちストック売上高は同15%増の158億円だった。営業体制の強化などにより、第3四半期での契約件数の純増数は240件だった。
特に高成長を続けているのが、2020年に提供を開始したインボイス管理サービス「Bill One」だ。Bill Oneは、郵送やメール添付などあらゆる形式の請求書をオンラインで受け取りを可能にし、正確なデータ化を通じて請求書業務のDXを促進するサービス。
明治や東映アニメーション、野村不動産ホールディングスなど、業種業態を問わずさまざまな企業が導入しており、クラウド請求書受領サービス市場において、売上高シェア1位を獲得している(デロイトトーマツミック経済研究所調べ)。
2023年10月のインボイス制度開始以降でも高成長を継続しており、Bill Oneの売上高(23年6月〜24年2月)は同177%増の43億円だった。2月末時点での有料契約件数は2607件、ARRは68億円で、同社は5月末のARRを75億円以上にすることを目指している。
名刺管理サービス「Eight」事業も好調だ。350万人以上のビジネスパーソンが名刺アプリを利用し、名刺交換、名刺管理を通じてビジネス機会を創出している。同事業では名刺管理サービスだけでなく、企業向けにイベントサービスや採用関連サービスなども提供している。同事業の売上高は前年同期比23%増の23億円だった。
紙をはじめとしたアナログな業務フローの無駄に着目して、「アナログからデジタルへ」を実現するSaaSを次々に生み出しているSansan。各プロダクトの成長要因は一体なんだろうか。そして今後の事業展開は。Bill One事業責任者の大西勝也氏、Eight事業部 ビジネス推進部 副部長の橋本剛氏にそれぞれ話を聞いた。
4年足らずでARR68億円を突破した異例のプロダクト「Bill One」
○--Bill Oneはサービス提供開始後、4年足らずでARR68億円を達成しました。驚異的な勢いで成長していますが、その背景を教えてください。
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