建造中の北極海研究船「みらいII」を見てきた、砕氷船ならではの特徴とは

2024年4月23日(火)7時5分 マイナビニュース


4月19日に、神奈川県の磯子にあるJMU(ジャパンマリンユナイテッド)の横浜事業所で、海洋研究開発機構(JAMSTEC)向けに建造している北極域研究船「みらいII」の建造現場が報道関係者向けに公開された。以下、「みらいII」とはどのような船なのか、紹介していこう。
「みらいII」は「北極域研究船プロジェクト」の船
「みらいII」は、JAMSTECの「北極域研究船プロジェクト」で使用する研究船だ。総建造費は339億円とのこと。JAMSTECでは、「白鳳丸」以外の船の運航を民間の船社に委託しており、これは「みらいII」も同様。担当は商船三井(MOL)だ。
海面が氷で覆われているために、普通の船では立ち入れない北極海において、海底地形や生物資源の調査、海洋物理・化学・生物学分野のデータ収集、堆積物の採取、海水の温度・塩分濃度などに関する調査、気象観測などの作業を実施する。また、氷海を航行したときに船体にかかる負荷や、船体への影響を調べる任も負う。
JAMSTECでは、この「みらいII」で実施する研究船プロジェクトについて、「海外の研究者とも連携することで、国際プラットフォームとして運用」「我が国のプレゼンス向上にも寄与」との考えを持っている。その一環として、2023年11月に北極域研究船国際ワークショップを開催した。
2024年1月から船殼ブロックの製作を始めており、9月から建造ドックでブロック同士を接合する組み立て工程に入る。進水予定は2025年3月で、その後で艤装工程に移り、2026年11月頃の竣工・引き渡しを予定している。竣工後は乗組員のための慣熟航海を行い、2027年の夏に最初の観測航海を行いたいとしている。
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