ファーウェイ「Band 9」レビュー - 専門的な睡眠アドバイスが参考になる8,580円のスマートウォッチ

2024年5月12日(日)8時0分 マイナビニュース

ファーウェイのスマートウォッチの中で、薄型で軽量のBandシリーズの最新モデル「HUAWEI Band 9」が2024年4月25日に発売されました。今回のモデルは睡眠機能がより進化しているのだとか。
最近、熟睡できていないと感じる筆者は、新たな睡眠機能に興味津々。メーカーから試用機を借りて約2週間使ってみました。
最薄・最軽量はそのまま、トップ画面の情報量が向上
筆者は「Band 9」の前モデルの「Band 8」も使ったことがあるのですが、「Band 8」は同価格帯(5,000円〜10,000円)のモデルの中で最薄・最軽量をアピールするスマートウォッチです。
「Band 9」はそんな「Band 8」と全く同じサイズの縦43.45mm、横24.54mm、厚さ8.99 mmで重さ14g(ベルトを含まず)なので、最初に装着のしやすさを改めて実感しました。
同じ見た目から、前モデルと変わらないように感じてしまいますが、実は「Band 9」の機能はかなり進化しています。その違いはディスプレイ表示を見ても明らか。複数のモニタリング表示に対応したので、知りたい情報をスピーディーに確認できるようになりました。
デフォルト表示の場合、トップ画面では時間、今日の日にちと曜日、天気、バッテリー残量、運動量と運動時間(分)、ストレス、日の出・日の入り時間が確認できます。
ひと目で現在時刻や天気がわかるのは、朝、起きた時にとても便利。天気に関してもっと詳しく知りたい場合は、画面をスライドすれば1時間ごとの天気や週間天気を確認することができます。
高精度の睡眠モニタリングデータが得られる
健康モニタリングもひとつの画面で心拍数、血中酸素レベル、ストレス、睡眠と、総合的な情報をまとめて確認できるのが便利。今の心拍数や今日の最高/最低の心拍数など、数字で見える化されているので、今の身体の状況がひと目で把握できます。各項目をタップすれば、さらに詳細情報を知ることができます。
中でも睡眠モニタリングは最新の独自アルゴリズム「HUAWEI TruSleepTM 4.0」が搭載されたことで、入眠と目が覚めた回数を識別する精度が向上したそうです。睡眠時の心拍数、血中酸素レベル、呼吸数などのデータが追加されて、ウォッチ画面からもそれらのデータを確認できるようになりました。
連携する専用アプリ「HUAWEI Health」では、1週間の睡眠時間がグラフ表示され、入眠までにかかる時間なども確認できます。実は最近、寝付きの悪さを感じていたのですが、実際には30分以内には寝付けており、それは普通との判定でホッとしました。
ファーウェイのスマートウォッチのハイエンドモデルのみで搭載されていた睡眠中の呼吸乱れ検知機能も新たに追加され、より高精度の睡眠データがわかるようになりました。しかも専門機関の協力を得ることで、毎日の睡眠アドバイスがより具体的になりました。
筆者はよく寝そべってテレビを見るのですが、どうもそれが睡眠の質に影響を与えているようです。「疲れてから横になりましょう」というアドバイスがよく表示されるので、気を付けるようになりました。
過去30日間や数週間のデータから健康状況を管理
「HUAWEI Health」アプリでは、総合的な健康モニタリングデータをひと目で確認できます。しかも「トレンド」という項目が追加され、過去30日間や数週間における平均の歩数や運動量、活動カロリー、睡眠時間、安静時心拍数、血中酸素レベル、ストレスレベルなどを確認できるようになりました。
この「トレンド」を定期的に確認してくことで、自分の身体の最近の傾向がひと目でわかるようになります。項目によっては参考値なども表示されているので、30日間の平均値を見ながら、「今後もっと歩こう」とか、「運動しよう」などと気持ちを高めることができます。定期的にトレンドを確認することで、自分の健康を意識して過ごせそうです。
健康を意識する上で行っているのが、毎日の運動量を表示する活動リングの達成です。
この活動リングでは消費カロリー、エクササイズ時間、スタンド数(1時間に少なくとも1分間立ち上がった時間の数)を記録します。このリングがすべて色づくことで、今日の活動量は目標を上回ったことがわかります。「Band 9」では健康モニタリング機能が前モデルからかなり向上していますが、この活動リング機能のアルゴリズムについても刷新されました。
センサー機能についても向上。特にプールでの水泳は、新開発の9軸センサーと画期的なアルゴリズムにより、さらに高精度に状態を識別できるようになったのだとか。筆者はスマートウォッチを装着して屋内プールを利用したことがないのですが、心拍数やストローク数、ラップ数などをリアルタイムでモニタリングできるそうなので、スマートウォッチ着用OKのプールに行った時に試してみたいと思います。
通常使用の場合、バッテリー持ちは約14日間。ヘビーユースで約9日間になります。今回、試用中にGWを挟んだので、6泊7日の旅行にあえて充電器を持っていかずに過ごしてみました。
満充電で出発し、旅行から帰ってきた時のバッテリー残量は41%。その後、2日間そのまま利用して、ようやく19%になり、バッテリー表示が充電を促す赤色に変わりました。このロングバッテリーは旅行時に安心だと実感。充電速度も速く、約45分で充電が完了。時間が無い時も5分充電すれば2日間ほど使える急速充電もサポートしています。
これら「Band 9」の機能の進化をわかりやすくするため、「Band 8」と比較した表を作成してみました。次の表でその進化を確認してみてください。
実に快適に使えた「Band 9」ですが、ひとつ難を言うと、時々、睡眠データが取れていないことがありました。これはたぶん筆者が利用したイエローのベルトのせいかと思われます。実はイエローのベルトは穴あきデザイン。通気性が良くて良いのですが、筆者の腕周りと穴がうまく合っておらず、少し緩めに着けた時にうまくモニタリングできなかったようです。
「Band 9」は5色それぞれの交換ベルトを発売しているので(市場想定価格各1,650円)、睡眠データがうまく取れないことが続くようなら、ベルトの交換を検討してもいいかもしれません。
綿谷禎子 わたたにさちこ 情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。 この著者の記事一覧はこちら

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