アイ・オー・データ機器がMini LED適用の27型ゲーミングディスプレイを投入 200Hz駆動/0.9ms応答で実売6万円前後

2025年5月14日(水)11時5分 ITmedia PC USER

GigaCrysta LCD-GDQ271JLAQ

 アイ・オー・データ機器は5月14日、27型ゲーミングディスプレイ「GigaCrysta LCD-GDQ271JLAQ」を発表した。GigaCrysta初となるMini LEDを適用した液晶パネルを採用することで明暗差の表現を強化したことが特徴で、ゲームにおける没入感を高めている。6月上旬の発売を予定しており、量販店やECサイトでの実売価格は6万円前後となる見込みだ。
 LCD-GDQ271JLAQは、GigaCrystaブランドの10周年記念モデルの第3弾という位置付けで、クリエイター向けディスプレイ「LCD-LDQ271JAB」の実質的な後継/改良製品でもある。
 ディスプレイパネルはAHVA方式で、解像度は2560×1440ピクセル(WQHD)となっている。Mini LEDによって表示の明暗制御を576ゾーンに分割して行うことで、通常の液晶パネルよりも特に暗部をハッキリと表示可能だ。ピーク時の輝度は通常時で450ニト、HDR表示時で1000ニトとなり、「VESA DisplayHDR 1000」の認証も取得している。
 最大リフレッシュレートは200Hzで、応答速度(Grey to Grey)は最短0.9msとなる。表示同期技術は「NVIDIA G-SYNC」と「VESA AdaptiveSync」に対応する(いずれもDisplayPort入力のみ適用可能)。
 本製品のディスプレイパネルにはLCD-LDQ271JABと同様に量子ドットフィルムを採用しており、色再現性も高めている。表示色域は、DCI-P3の98%、Adobe RGBとsRGBの100%をカバーする。
 ポート類はDisplayPort入力端子、HDMI入力端子×2、ヘッドフォン端子と電源端子を備えている。HDMI入力端子はHDMI 2.1に準拠しており、VRR(可変リフレッシュレート)信号も処理可能だ。ただし、HDMI入力端子ではWQHD解像度の最大リフレッシュレートが144Hzに制限される。
 事実上の先代であるLCD-LDQ271JABはスピーカーを備えていなかったが、本製品では2W出力のステレオスピーカーを搭載している。元々マルチメディアディスプレイだったGigaCrystaブランドの製品らしく、各種設定を行える赤外線リモコンも付属する。
 付属のスタンドはスイベル/チルト/ピボットに対応している。また100×100mmサイズのVESAマウントに装着することもできる。LCD-LDQ271JABではVESAマウント装着時に付属のパーツをかませる必要があったが、本製品ではパーツなしで直接取り付けられるようになった。
10万円切りの有機ELディスプレイも準備中
 アイ・オー・データ機器では、有機ELパネルを使ったゲーミングディスプレイの発売を検討してきた。GigaCrysta LCD-GDQ271JLAQの発表に合わせて、同社は27型有機ELゲーミングディスプレイ「Giga Crysta LCD-GDQ271UEL」の試作機を報道関係者向けに披露した。
 本製品は同社初の有機ELディスプレイで、WQHD解像度の有機ELパネルを採用する。デザイン的には、パネルと付属スタンドの台座が“極薄”設計となっていることが特徴だ。
 発売は2025年夏〜秋を予定しており、価格は「10万円を切る見込み」(担当者)だ。

ITmedia PC USER

「液晶パネル」をもっと詳しく

「液晶パネル」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ