海外モバイルトピックス 第410回 ハイエンドスマホなのに低価格、日本にも上陸するシャオミ「POCO F6」シリーズが発表

2024年5月24日(金)17時55分 マイナビニュース

シャオミは2024年5月23日にドバイで新製品発表会を開催し、最新スマートフォン「POCO F6」「POCO F6 Pro」を発表しました。このうちPOCO F6 Proは日本でも発売されます。しかも海外よりも値段は安く、円安を感じさせない高いコスパを誇るモデルになっています。
POCOはシャオミのスマートフォンブランドで、同社の「Xiaomi」「Redmi」に並ぶグローバルブランドです。POCOの製品にも低価格モデルからハイエンドモデルまで複数のラインナップがありますが、今回発表されたPOCO F6シリーズはハイスペックな製品です。しかもシャオミらしく価格を抑えたコスパの高いモデルになっています。日本で販売されるPOCO F6 Proも、チップセットに昨年のハイエンドスマートフォン向けとなるSnapdragon 8 Gen 2を搭載、価格は日本では6万9,800円からとかなりお得なお値段で登場します。
コスパに優れているだけではなく、本体のデザインもかなり上質なものになっています。背面は模様が入っており、一見すると、ざらざらとした手触りに感じられます。しかし実際は表面は光沢があり、かつ、平滑感の高い仕上げとなっており、また、触ったときに指紋の跡も残りません。ケースをつけずにこのまま使いたくなるような、美しいデザインとなっています。バッテリーは5,000mAhで120Wの急速充電に対応、19分で満充電が可能です。
ディスプレイは6.67インチ、3,200×1,440ピクセルと高解像度。リフレッシュレートは最大120Hzで、さらに輝度は4,000nitと明るいので屋外での使用も問題ありません。カメラは5,000万画素の広角カメラに800万画素の超広角、200万画素のマクロと必要最小限のものを搭載。しかしながら夜景撮影機能を強化しており、さらに8Kの動画も撮れるなど意外に高性能です。なお海外での価格は499ドル(約7万8,000円)、早期割引価格が449ドル(約7万1,000円)。最近は円安で海外メーカーのスマートフォンの日本国内販売価格は高くなる傾向がありますが、POCO F6 Proは逆に日本のほうが安くなっているのです。
日本では販売されないPOCO F6もなかなか魅力のある製品です。チップセットは最新のハイエンド向けであるSnapdragon 8 Gen 3の性能を抑えたSnapdragon 8s Gen 3を採用。ディスプレイは6.67インチ 2,712×1,220ピクセルで、これも一般的なFHD+(2,400×1,080)よりも解像度を上げています。元々POCOの上位モデルはゲーミングスマートフォンとしての用途も考えられているため、ディスプレイの性能も高くなっているのです。
なお、本体内部には高度な冷却機能「LiquidCool Technology 4.0」を搭載、CPUなどの発熱を速やかに放出します。この機能はPOCO F6 Proにも搭載されています。カメラは5,000万画素広角と800万画素超広角の2つのみ。バッテリーは5,000mAhで90Wの急速充電に対応、35分で満充電が可能です。価格は379ドル(約6万円)、早期割引では339ドル(約5万3,000円)。
POCO F6シリーズはコスパだけが特徴ではなく、AIを使った機能も搭載しています。AIエアジェスチャーはフロントカメラの前で手を動かすだけで通話を取ったり、ブラウザのページを動かすといったことが可能。この手の機能は他のスマートフォンでも過去にありましたが、POCO F6で実際に使ってみるとかなりスムーズに動いてくれました。AIがフロントカメラを通して手の動きをしっかりと解析しており、使い勝手は良さそうです。
写真の編集では生成AIによりオブジェクトの消去や余白の追加が簡単に行えます。このあたりは他社のハイエンドモデルでも搭載されている機能ですが、POCO F6 Proのように価格を抑えたモデルでも自在に使うことができるのです。日常的に撮影した写真を手軽に綺麗に加工してSNSにアップできるのは大きな魅力でしょう。
日本ではまだあまりなじみのないPOCOブランドですが、海外ではコスパとデザインに優れたモデルとして人気を高めています。POCO F6 Proの日本投入によりシャオミ製品のバリエーションが増え、選択肢が広がりました。これからスマートフォンを買い替えることを考えている人にとって、POCO F6 Proは気になる存在になるかもしれません。
山根康宏 やまね やすひろ 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1,800台に達する。公式サイト:http://www.hkyamane.com/ この著者の記事一覧はこちら

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