軍事とIT 第564回 システムの統合化(11)対機雷戦の指揮管制はどうか

2024年6月29日(土)11時32分 マイナビニュース

水中戦(underwater warfare)の双璧といえば、対潜戦(ASW : Anti Submarine Warfare)と機雷戦、対機雷戦(MCM : Mine Countermeasures)である。ASW分野における「統合化したシステム」の話は、すでに水上艦と潜水艦の双方について取り上げた。ではMCMの方はどうか。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。
そもそものMCMの流れ
MCMとは「敵軍が敷設した機雷を見つけ出して無力化する」作戦行動の総称である。
機雷を設置形態の観点から大別すると、浮遊機雷(海面にプカプカ浮いている)、係維機雷(海底に設置した機雷函と索でつなぐ形で、海中に設置する)、沈低機雷(海底に設置する)の三種類がある。
浮遊機雷は目視できる可能性があるが、後の二種類は海中にいるから、別の方法で探さなければならない。
係維機雷を探す方法
係維機雷の場合、掃海艇が掃海具を曳航しながら対象海面を走り回り、係維索を切って浮上させるのが主な対処となる。浮上してしまえば浮遊機雷と同じように、銃撃処分で破壊できる。
近年では、係維機雷のように海面に近いところにいる機雷を、海中に透過するレーザー・ビームで走査して回る、AN/AES-1 ALMDS (Airborne Laser Mine Detection System)みたいなメカもある。
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