iOS 18でWi-Fi接続の共有を自動化できるの? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

2024年9月19日(木)11時7分 マイナビニュース

会社の会議室など来訪者にWi-Fi接続を共有しなければならないとき、どうしていますか? SSIDとパスワードが書かれた紙を掲示している場面をときどき見かけますが、セキュリティ的には好ましくありません。大文字/小文字や記号が入り混じったSSID/パスワードを使用している場合、入力ミスが多発する可能性もあります。
この問題は、iOS 18にアップデートすればスマートに解決できます。新しく追加されたアプリ「パスワード」を使い、Wi-Fi接続したことがあるアクセスポイントの情報をQRコード化すればいいのです。そのQRコードを来訪者のスマートフォンで読み取れば、Wi-Fi接続は完了です。SSID/パスコードを手入力する必要はありません。
QRコード化できるWi-Fiアクセスポイントには、現在接続中のもの以外も含まれます。iPhoneに接続情報が保存されている(過去に接続経験がある)Wi-FiアクセスポイントであればOK、ただしSIM認証が必要なものなど、一部に例外はあります。
手続きはかんたん、パスコードアプリを起動して「Wi-Fi」をタップ、対象のWi-Fiアクセスポイントを選択して「ネットワークのQRコードを表示」をタップすればQRコードが現れます。iPhoneを含む大半のスマートフォンは、標準装備のカメラアプリまたは「Googleレンズ」などのアプリを使えば読み取れます。
このQRコードは、スクリーンショットをメールに添付するなどの方法で配布できますが、誰でも判読可能な形でSSID/パスワードを広めてしまうことから、扱いにはじゅうぶんな注意が必要です。
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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