北陸 富山・金沢・福井で初雪を観測 今週後半はさらに強い寒気 大雪に警戒
17日(日)から18日(月)にかけて北陸地方の上空に強い寒気が入り、17日に富山・金沢・福井の3地点で平年より遅い初雪が観測されました。また、富山(17日)と新潟(18日)では初積雪も観測されました。今週は21日(木)以降、さらに強い寒気の影響で警報級の大雪となるおそれがあります。最新の天気予報を意識するようにしてください。
21日から22日にかけてJPCZによる警報級の大雪のおそれ
気象庁は早期注意情報で21日(木)は富山、石川、福井の3県で、22日(金)は新潟も含めた北陸4県で警報級の大雪となる可能性があると発表しています。
21日から23日(土)にかけて北陸地方の上空1500m付近に、沿岸部を含めて平地でも広く雪となる目安となる-9℃以下の寒気が入る見込みです。さらに21日から22日にかけてはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる大陸付近から連なる発達した雪雲が北陸地方を直撃する予想もあります。JPCZは冬の日本海側で短時間に強い雪が降る原因となり、災害級の大雪をもたらすこともあります。その正確な位置の予測は困難であるため、20日(水)頃からは常に最新の天気予報に留意してください。
21日以降は北陸各地で最低気温が0℃前後と厳しい冷え込みとなる見込みです。先週までは平年を上回る暖かさの日が多かったので、寒暖差で体調を崩さないように注意が必要です。
衛星画像から読み取れる大雪の気配
上の画像は富山で1日に61㎝もの降雪を記録した2021年1月8日の衛星赤外画像です。その特徴として以下のことがあります。
①大陸からの寒気の吹き出しが強く、大陸沿岸から筋状の雲までの距離(離岸距離)が短い。
②走向の異なる雲の境界部に他よりも濃い雲列(JPCZ)が明瞭になっており、明瞭な雲列が石川県から富山県にかかっている。
日本海側において、①のような特徴がある日に、②の雪雲がかかった地点では大雪となることが多いです。天気予報を見るときは一緒に衛星画像も確認するとお天気に少し詳しくなれるでしょう。
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