大阪・関西万博 開幕1年前イベント、落合陽一などテーマ事業プロデューサーが8名登壇。ユニフォームも初披露
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会の開幕1年前となる4月13日(土)に、「大阪・関西万博 開幕1年前イベント〜ぜんぶのいのちと、ワクワクする未来へ。〜」を開催。当日は、8名のテーマ事業「シグネチャープロジェクト」(いのちの輝きプロジェクト)のプロデューサーによるトークセッションが行われたほか、新たに就任したスペシャルサポーターとともに、万博会場で来場者を迎えるスタッフの公式ユニフォームが初披露された。
トークセッションでは、大阪・関西万博スペシャルサポーターの伊沢拓司(QuizKnock)がMCを務めた。伊沢はテーマ事業について「万博の開催国の博覧会協会が、その万博のテーマを伝えるために設けているパビリオンのことです。今回は8名のプロデューサーが担い、8つそれぞれ別のパビリオンを作っています」と説明した。
メディアアーティスト・落合陽一氏は「いのちを磨く」というテーマでタイトル「null2」のパビリオンを担当。会場には落合氏自身が製作した映像が流れた。伊沢が「訪れるに足る体験をと話してましたが」と言うと、落合氏は「鏡はレンダリングしにくいので結構良いと思いますね。解像度も高いですから。鏡をテーマにしてるので、外が鏡、内側がデジタルの鏡というのが二つあって、たぶん現場に行かないと見えない解像度の感じ方があると思います」と、鏡を使用した展示を解説。
そのほかに、落合氏は三種の神器やその内の八咫鏡(やたのかがみ)、カラスなどについて話し、1970年の大阪万博のテーマ事業であり岡本太郎の作品「太陽の塔」もその正体はカラスだと言い、展示をより理解するためのヒントを提示した。
大阪大学教授でありロボット工学者の石黒浩氏は「いのちを拡げる」というテーマで「いのちの未来」と名付けられたパビリオンを担当。このパビリオンでは約20体のアンドロイドと約30体弱のロボットが展示され、石黒氏は「非常に迫力のある展示になる」と力強く語った。
伊沢が「アンドロイドやロボットは命を持たないと思うのですが、テーマ『いのちを拡げる』とどういうように結びつくのですか?」と質問すると、石黒氏は「人間はテクノロジーで命をどんどん拡張してるわけですよね。一方、ロボットや機械もこれから進化して人間らしくなっていく。未来では人間とロボットの境界がどんどん曖昧になっていく。そういう未来を表現したいです」と解説した。
ユニフォームお披露目ショーでは、会場サービスアテンダント、協会職員正装、運営スタッフ、清掃スタッフ、医師スタッフのユニフォームが披露された。
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