MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中
ITmedia PC USER2024年4月23日(火)12時50分
「Meta Horizon OS」を搭載するサードパーティー製デバイスが多数登場
米Metaは4月22日(現地時間)、同社のVR/MRヘッドセット「Quest」シリーズの「Meta Horizon OS」を他社に開放すると発表した。既にASUSやLenovoが新ハードを開発中で、アプリストアも共通化する。
“iOS/iPadOS対Android”のような構図が、VR/MRでも“visionOS対Horizon OS”として形成される可能性がある。
●Questシリーズで育まれた技術が全ての開発者がアクセスできる
MetaはQuestシリーズの世代を重ねることで、インサイドアウト方式のトラッキング技術やパススルー、視線や顔の表情、手や体のトラッキングなどをQuestデバイスに実装してきた。開発者やクリエイターはMetaが用意するフレームワークやツールで、これら全ての技術を活用できるため、より簡単にアプリを開発したり、プラットフォーム上で利用者に提供できたりするとしている。
VR/MRアプリの配信ストアも既存の「Meta Questストア」から「Meta Horizonストア」に名称を変える。コンテンツのおすすめ表示などを通じて、コンテンツの収益化も後押しする。
Horizon OSを採用するデバイスは、これまでQuestシリーズで使われていたものと同じスマホ向けアプリでセットアップや連携機能を使うことになる。このアプリも「Meta Horizonアプリ」に名称を変更する。
これまでQuestシリーズに搭載されていたソーシャル系のアプリや機能もオープン化し、他社がアプリに組み込めるようになる。VR/MRヘッドセットだけでなく、モバイルデバイスやデスクトップなど複数のプラットフォームから同じ仮想空間にアクセスしやすくなるという。
●既にHorizon OS搭載デバイスを他社が開発中
Horizon OSを採用したVR/MRヘッドセットは既にASUSTeK Computer(ASUS)やLenovoが開発している。ASUSはRepublic of Gamersブランドからゲーミングヘッドセットをリリースする予定で、Lenovoは「Oculus Rift S」を共同デザインした経験やThinkPadシリーズの技術を生かし、生産性や学習、エンターテインメントのためのMRデバイスをリリースするという。
さらにMicrosoftとMetaは共同で“Xboxにヒントを得た限定版のMeta Quest”に取り組んでいるとしている。Xboxフィーチャーの限定デザインなのか、新機能を搭載している新デバイスなのかは不明だ。
いずれのデバイスも、QualcommのSnapdragonプロセッサを搭載する。最新のQuest 3は、「Snapdragon XR2 Gen 2」を搭載している。
●既存のスマホ向けアプリもHorizon OSに持ち込めるように
Metaは新しい空間アプリのフレームワーク開発も予告している。開発者が使い慣れたツールを使ってモバイル向けアプリをHorizon OSに対応させたり、新しい複合現実アプリを開発したりできるという。
Android向けに開発したアプリをHorizon OS向けとして簡単にコンバートできるようなツールの登場にも期待できそうだ。
Metaはプレスリリースの中で「Google Playの2Dアプリストアについても、他のプラットフォームと同じようなビジネスモデルで運営できるMeta Horizon OSへの参加をいただきたいと考えている」と記しており、Playストアに登録されたAndroidアプリをスムーズにHorizon OS対応の空間アプリとして使える環境を整えたいという思惑が見て取れる。
Appleの「Vision Pro」に搭載されているvisionOSは、多くのiOS/iPad OSをそのまま使える。これに対抗したい狙いだろう。
●Metaはとにかく「Horizon OS」がオープンであることをアピール
MetaはXbox Cloud Gaming UltimateのようなゲームストリーミングサービスやSteam Link、PC向けVRアプリをワイヤレスで利用できるAir LinkなどがQuestシリーズで既に使えることを紹介しており、これら事例を通じて“Horizon OSがオープンである”ことをアピールしている。同社はこれを武器として、AppleのvisionOSに対抗していく方針だ。
“iOS/iPadOS対Android”のような構図が、VR/MRでも“visionOS対Horizon OS”として形成される可能性がある。
●Questシリーズで育まれた技術が全ての開発者がアクセスできる
MetaはQuestシリーズの世代を重ねることで、インサイドアウト方式のトラッキング技術やパススルー、視線や顔の表情、手や体のトラッキングなどをQuestデバイスに実装してきた。開発者やクリエイターはMetaが用意するフレームワークやツールで、これら全ての技術を活用できるため、より簡単にアプリを開発したり、プラットフォーム上で利用者に提供できたりするとしている。
VR/MRアプリの配信ストアも既存の「Meta Questストア」から「Meta Horizonストア」に名称を変える。コンテンツのおすすめ表示などを通じて、コンテンツの収益化も後押しする。
Horizon OSを採用するデバイスは、これまでQuestシリーズで使われていたものと同じスマホ向けアプリでセットアップや連携機能を使うことになる。このアプリも「Meta Horizonアプリ」に名称を変更する。
これまでQuestシリーズに搭載されていたソーシャル系のアプリや機能もオープン化し、他社がアプリに組み込めるようになる。VR/MRヘッドセットだけでなく、モバイルデバイスやデスクトップなど複数のプラットフォームから同じ仮想空間にアクセスしやすくなるという。
●既にHorizon OS搭載デバイスを他社が開発中
Horizon OSを採用したVR/MRヘッドセットは既にASUSTeK Computer(ASUS)やLenovoが開発している。ASUSはRepublic of Gamersブランドからゲーミングヘッドセットをリリースする予定で、Lenovoは「Oculus Rift S」を共同デザインした経験やThinkPadシリーズの技術を生かし、生産性や学習、エンターテインメントのためのMRデバイスをリリースするという。
さらにMicrosoftとMetaは共同で“Xboxにヒントを得た限定版のMeta Quest”に取り組んでいるとしている。Xboxフィーチャーの限定デザインなのか、新機能を搭載している新デバイスなのかは不明だ。
いずれのデバイスも、QualcommのSnapdragonプロセッサを搭載する。最新のQuest 3は、「Snapdragon XR2 Gen 2」を搭載している。
●既存のスマホ向けアプリもHorizon OSに持ち込めるように
Metaは新しい空間アプリのフレームワーク開発も予告している。開発者が使い慣れたツールを使ってモバイル向けアプリをHorizon OSに対応させたり、新しい複合現実アプリを開発したりできるという。
Android向けに開発したアプリをHorizon OS向けとして簡単にコンバートできるようなツールの登場にも期待できそうだ。
Metaはプレスリリースの中で「Google Playの2Dアプリストアについても、他のプラットフォームと同じようなビジネスモデルで運営できるMeta Horizon OSへの参加をいただきたいと考えている」と記しており、Playストアに登録されたAndroidアプリをスムーズにHorizon OS対応の空間アプリとして使える環境を整えたいという思惑が見て取れる。
Appleの「Vision Pro」に搭載されているvisionOSは、多くのiOS/iPad OSをそのまま使える。これに対抗したい狙いだろう。
●Metaはとにかく「Horizon OS」がオープンであることをアピール
MetaはXbox Cloud Gaming UltimateのようなゲームストリーミングサービスやSteam Link、PC向けVRアプリをワイヤレスで利用できるAir LinkなどがQuestシリーズで既に使えることを紹介しており、これら事例を通じて“Horizon OSがオープンである”ことをアピールしている。同社はこれを武器として、AppleのvisionOSに対抗していく方針だ。
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