ウイリアムズF1の元タイトルスポンサーROKiTに41億円の賠償命令。契約不履行で
ウイリアムズ・レーシングは、元タイトルスポンサーである電気通信事業者ROKiT(ロキット)が契約を全うしなかったとして法的措置を取った結果、仲裁裁判所の裁定により約3570万ドル(約41億円)の賠償金を受け取ることになった。
2019年にウイリアムズとROKiTとのタイトルスポンサー契約がスタート、後に2023年まで契約期間が延長されたものの、コロナ禍で延期された2020年シーズン開始前に契約終了が発表された。
ROKiTは350万ポンド(約5億5000万円)から500万ポンド(約8億円)を複数回支払う予定だったが、実際には支払いが行われなかったということだ。
ウイリアムズは契約不履行について法的措置を取り、アメリカの連邦裁判所でのヒアリングにおいて仲裁人は、ROKiTの主張、つまりウイリアムズチームが2020年1月1日以降の義務を果たさなかったため、チームへの支払いを留保したとの主張を退けた。
その後、ウイリアムズはチーム売却に動き、この年の8月、アメリカの投資会社ドリルトン・キャピタルへの売却を発表した。こういった手続きを経ながらも、ROKiTとの係争についても進められ、ウイリアムズはロサンゼルスの裁判所に対し、ROKiTに対する裁定を執行するよう求めた後、2021年12月にロンドン国際仲裁裁判所で有利な判決を勝ち取った。
ROKiTは、ウイリアムズに対して約3570万ドル(約41億円)の賠償金を支払うよう命じられた。
しかしROKiT側は、この件について戦い続ける意向を示しており、今後も訴訟が行われていく可能性がある。
ROKiTの創設者ジョナサン・ケンドリックは、コロナ禍でさまざまなスポーツが活動を停止せざるを得ず、多くのスポンサーが契約について再交渉したこと、スポンサーが支払う金額に見合う利益を得られなかったことを多くの人々が理解していたことを主張し、「ウイリアムズがこのような行動をとったことは、我々にとって驚きであった」と述べた。
「対価を得るための支払いを行うことには何の問題もない。この件を徹底的に追求するつもりだが、現時点ではこれ以上のことはコメントできない」
ROKiTは現在、フォーミュラEのベンチュリ・レーシング・チームのタイトルスポンサーを務め、女性ドライバーに限定したカテゴリーWシリーズのパートナーでもある。
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