リカルド、ルノーF1との現契約はあと1年。フェラーリ入りを期待する声に「候補のひとりに挙げられるのはうれしい」
2020年シーズンが幕を開けてもいない段階で、早くも2021年に向けF1ドライバー市場に関するさまざまな推測がなされている。ダニエル・リカルドはフェラーリF1の候補として取りざたされており、本人はそういう形で話題にされるのはうれしいことだと語った。
2019年末にはシャルル・ルクレールがフェラーリと、2020年1月初旬にはマックス・フェルスタッペンがレッドブルと、それぞれ複数年契約を締結したことが発表された。これで、2021年のドライバー市場に関する不確定要素の一部が予想よりも早く消えたことになる。
しかしまだ、ルイス・ハミルトンの動向も大きな関心事として残っている。F1キャリア終盤に向かいつつある彼の選択として、最も可能性が高いのはメルセデス残留だ。しかし究極のチャレンジを求めてフェラーリに移籍することも考えられる。
セバスチャン・ベッテルとフェラーリとの契約は2020年末までとなっている。4度のF1世界チャンピオンである彼の将来は、2020年にどのようなパフォーマンスを見せるかに左右されるものと考えられるが、契約が更新されると考えている者は現時点では多くはない。
ベッテルがフェラーリを離れる場合の後任候補として多くの人々が挙げているのがリカルドだ。優勝経験があり、年下のチームメイトを後押しする度量を持ち、短気を起こさない性格のリカルドは、チームメイト同士の競い合いと協調を両立、維持させるうえでは適任だからだ。
有識者たちがフェラーリの2021年ドライバー候補者リストのトップにリカルドを挙げていることについて聞かれ、本人はイタリアの血を引いていることが大きな理由なのではないかとの考えを示した。
「(フェラーリの候補を推測する場合には)僕の名前がずっと挙げられることになるだろう。でもそれはいつも、イタリア系という僕のルーツとの関連で語られているんだ」とリカルドはオーストラリアの『Sunday Times』に語った。
「それでも、いろいろな名前が挙げられているときに、そのなかに自分の名前もあって、話題にしてもらえるというのはうれしいことだよ」
ルノーとの現契約はあと1年で満了するため、現在30歳のリカルドは2021年以降をどこで過ごすのか、決断を下さなければならない。
「2020年にはぜひ良い仕事をしたい。そのうえでチームに残留するのが一番簡単だしハッピーなシナリオだ。そうなることを願っているよ」
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