シューマッハー、2022年型F1マシンには「うまくいけば小さなアドバンテージを与えてくれる何かがあるかも」
ミック・シューマッハーは、2月に初めてハースの2022年型マシンに乗ることになる。ハースはチームでシミュレーターを所有していないため、シューマッハーはバルセロナのコースに赴いて新マシンを走行させる。
F1でのシーズン前の準備は、チームとドライバーが長時間のシミュレーター作業を行うのが常だ。また、2022年シーズンには大幅なレギュレーション変更があることから、数カ月前から下準備が行われてきた。
しかしながら、バンベリーにあるハースのファクトリーにはシミュレーターが備わっていない。チームの設計部門は2021年の早い時期から2022年型マシンに懸命に取り組んできているが、シューマッハーやチームメイトのニキータ・マゼピンには、シミュレーター上で新車のペースやコンセプトをテストする機会がない。
したがってシューマッハーにとっては、バルセロナのコースでハースの2022年型マシン『VF-22』を走らせることがいっそう重要になってくる。
「新しいものだから楽しみにしている」とシューマッハーは『Auto Motor und Sport』に語った。
「今の時点では、僕たちには自分達のシミュレーターがない。でも2023年には状況は変わるはずだ。僕はバルセロナでのテストで初めてマシンをドライブすることになると思うよ」
新しいテクニカルレギュレーションは、グラウンドエフェクトの空力コンセプトを元に定められている。マシン同士が接近戦ができることを目指しているため、結果として戦いの場が混戦になるはずだ。
F1での初年度をグリッドの最下位で過ごしたシューマッハーは、ハースが一歩前進する能力を持っていると前向きだが、ライバルと比較してチームがどれだけ進歩したのかということについては確信を持っていない。
「大きな疑問は、どれだけのものがもたらされるかということだ。でも他のチームも代わりに作業をするダミーなどいない」
「彼らは物事がどちらに向かっているか分かっている。僕たちは様子を見守っていかなければならない。うまくいけば、マシンには小さなアドバンテージを与えてくれる何かがあるかもしれない。少なくとも最初のうちはね」
しかしシューマッハーは、誰が今シーズンの最初から戦いの先頭に立つかについては、誤った期待は抱いていないようだ。
「誰もがともに近いレベルで戦い、互いに競い合えることを願っている。もしかしたら初めはそうなるかもしれないね」
「結局は、いつものチームがまた引き離していくだろう。問題は、どれだけ引き離してくるかということだ」
「ミック・シューマッハー」をもっと詳しく
「ミック・シューマッハー」のニュース
-
メルセデスF1が期待をかける17歳のアントネッリ。ハミルトンの後任候補になり得るか12月14日7時30分
-
WEC参戦決定のミック・シューマッハー、2024年に向けメルセデスF1とのリザーブドライバー契約を延長11月23日8時22分
-
ミック・シューマッハー、アルピーヌLMDhでWECデビューへ。A424をドライブする6名が発表11月22日19時56分
-
ミック・シューマッハーがアルピーヌA424をテスト。チームは「まだ決まっていない」とWEC参戦の噂を否定10月19日8時36分
-
ミック・シューマッハーF1復帰の可能性を指摘する声。候補はウイリアムズか8月16日15時55分
-
ハースF1、ヒュルケンベルグとの契約を延長へ。2024年シーズンはマグヌッセンとのコンビを継続か7月21日13時24分
-
ミック・シューマッハーがマクラーレンF1旧型マシンでテスト。リザーブドライバー契約の一環7月6日8時27分
-
メルセデスF1代表、シューマッハーを高く評価も2024年に向けては「シート獲得を助けられるかわからない」6月25日9時0分
-
ミック・シューマッハーが父ミハエルのメルセデスF1で初のデモランへ。グッドウッドでW02をドライブ6月23日10時15分
-
ミック・シューマッハーがメルセデスF1で初テスト「シミュレーター作業においてもレースに出る際にも役立つ経験」6月8日7時47分