ティクトゥムに痛手。アジアF3ウインターシリーズがスーパーライセンスポイントの付与対象外となる可能性が浮上
レッドブルの育成ドライバーであるダニエル・ティクトゥムは、F1に必要なスーパーライセンスポイントを獲得するため、アジアF3ウィンターシリーズ選手権に出場することを発表した。しかしこのアジアF3ウィンターシリーズが、スーパーライセンスポイントの付与対象外となる可能性が浮上している。
スーパーライセンス獲得に必要なスーパーライセンスポイントは40ポイントで、19歳のティクトゥムは現在35ポイントを所有している。アジアF3ウィンターシリーズでチャンピオンを獲得すると、スーパーライセンスポイントを10点獲得することができるので、彼はスーパーライセンス獲得に向けて不足しているポイントを獲るためにこのシリーズに参戦すると明かしていた。
しかしFIAによると、タイとマレーシアの2カ所で3戦(9ラウンド)しか開催されないアジアF3シリーズは、スーパーライセンスポイントを付与されなくなるという。FIAの国際競技規則の付則Lでは、シリーズは3カ所以上の異なるサーキットで5戦以上開催されなければならないとされている。
FIAのセーフティディレクターを務めるアダム・ベイカーは、次のように説明した。
「スーパーライセンスポイントを付与できる資格があるとして掲載されている全てのチャンピオンシップは、国際競技規則の付則Lで定義されている基準を満たしていなければならない」
「付則Lの基準を満たしていないチャンピオンシップには、残念ながらスーパーライセンスポイントを付与する資格はない」
トロロッソ・ホンダのシートを目指すティクトゥムにとっては、2019年にスーパーライセンスを獲得するという目標を達成するのが難しくなってしまったかもしれない。
しかしその一方で、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンにとっては良い知らせとなっただろう。レッドブルは、万が一クビアトやアルボンがチームの期待に応えられなかった場合には、彼らに代えてティクトゥムを起用しようとしていると見られている。
なおティクトゥムは、2019年はTEAM MUGENからスーパーフォーミュラに参戦することがすでに決まっている。
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