無観客の中、ホーム勝率が最も高いチームは? 欧州5大リーグのトップ10を紹介
サッカーキング2021年1月27日(水)15時36分
欧州5大リーグのホーム勝率ランキングが発表 [写真]=Getty Images
今やすっかり当たり前となった無観客試合。新型コロナウイルスによるパンデミックが一時は落ち着き、一部の観客が戻ってきたリーグもあるが、寒さが厳しくなると共に感染が再拡大し、再び無観客試合に逆戻りするリーグが後を絶たない。
スタジアムから観客がいなくなったことで話題になったのが、“ホームアドバンテージ”の喪失だろう。サッカーではホームチームの方がアウェイチームよりも有利であることが通説となっているが、コロナ禍では本拠地で苦戦するチームが増えたとされる。
スイスの独立研究教育機関『国際スポーツ研究センター(CIES)・フットボール・オブザーバトリー』が25日に発表したデータでも、ホームアドバンテージが減少したことが明らかとなっている。世界の66のトップリーグを調査した同機関によると、コロナ以前(2019年1月1日~2020年3月31日)のホームチームの勝率は「45.1%」であるのに対して、コロナ禍(2020年4月1日~2021年1月18日)の勝率は「42.0%」と、3%以上も減少。2020年4月以降、ホームでのリーグ戦を10試合以上戦いながら、いまだ勝利を手にしていないチームが二桁の「10」を数えるという(そのうちの一つが、J1リーグのベガルタ仙台)。
一方、無観客、あるいは有観客であっても人数制限がかかったゲームで、順調に白星を重ねるチームもある。『CIES』によると、スコットランドのレンジャーズは12戦12勝、ノルウェーのFKボデ/グリムトは15戦15勝と、2020年4月以降のホーム勝率は100%を記録。FKボデ/グリムトは、春秋制を採用するノルウェーリーグで2020シーズンの王者に輝いた。なお、これら2チームに次ぐホーム勝率を記録したのが川崎フロンターレで93.8%だった。
では、無観客試合が基本となったコロナ禍でも、ホームで白星を重なるチームはどこなのだろうか。ホームアドバンテージが顕著だとされる欧州5大リーグについて、『CIES』がホーム勝率ランキングを発表しているので、トップ10を紹介しよう。(注:2020年4月から2021年1月25日までのリーグ戦ホーム勝率ランキング)
1位 86.7% アトレティコ・マドリード(スペイン)
アトレティコはホーム15試合で13勝2分けと無敗をキープ。同期間の平均得点は「2.13」、平均失点は「0.33」と内容も申し分ない。24日のバレンシア戦に勝利し、2017年にオープンした本拠地『ワンダ・メトロポリターノ』では初のホーム8連勝を達成。熱狂的なサポーターを持つアトレティコが、無観客の中で好成績を収めているのは興味深いところだ。
2位 85.7% レアル・マドリード(スペイン)
“臨時本拠地”の『エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノ』でホームゲームを戦うレアル・マドリードが2位(85.7%)。収容人数は6000人程度とかなり規模の小さいスタジアムながら、『サンティアゴ・ベルナベウ』と同じ芝生が採用されており、選手たちも違和感なくプレーできていることが好成績の理由の一つと考えられる。
3位 83.3% バイエルン(ドイツ)
アトレティコ同様、バイエルンもホーム無敗をキープするチームの一つ。1試合平均得点は「3.75」と欧州5大リーグトップを誇っている。現時点で2位以下に7ポイント以上の差をつけており、リーグ9連覇は確実となっている。
4位 81.3% マンチェスター・C(イングランド)
プレミア勢で最もホーム勝率が高かったのが、マンチェスター・C。16試合中13試合で白星を手にしている。この間のホーム1試合平均失点(0.5)は、アトレティコ(0.33)、パリ・サンジェルマン(0.45)に次ぐ第3位。守備は抜群の安定感を誇る。
5位 72.7% パリ・サンジェルマン(フランス)
リーグ内の格差を考えれば、もっと高い勝率を記録しても不思議ではない。ただ、今季はマルセイユとリヨンに本拠地で完封負け(0-1)を喫するなど、らしくないところも見られる。とはいえ、マウリシオ・ポチェッティーノ新体制発足以降はホーム3連勝を成し遂げている。
6位 71.4% リヴァプール(イングランド)
21日のバーンリー戦で、69試合ぶりのホーム黒星を喫したリヴァプール。主力の負傷離脱や過密日程など複数の要因が重なり、ここのところは失速傾向にある。こんな時こそホームアドバンテージを活かしたいところだが、昨年末から再び無観客開催になったのは痛恨だろう。
7位 68.8% ローマ(イタリア)
7位 68.8% インテル(イタリア)
7位 66.8% アタランタ(イタリア)
ホーム勝率68.8%で並んだのが、ローマ、インテル、アタランタのセリエA3チーム。今季のホーム成績でも、ローマ(勝ち点24)とインテル(勝ち点22)が“ワンツー”で並んでいる。いつになく混戦模様のシーズンだけに、ホームでは確実に結果を残したいところだ。
10位 66.7% セビージャ(スペイン)
10位 66.7% ユヴェントス(イタリア)
10位 66.7% ナポリ(イタリア)
今季、10連覇を狙うユヴェントスだが、現時点で5位。シーズン折り返し地点を迎えたばかりだが、ホームで落とした勝ち点(7)は昨季1年間のそれに並んでいる。無観客によるホームアドバンテージの減少というよりも、アンドレア・ピルロ新監督が持ち込んだ新たなコンセプトが十分に浸透していないために取りこぼしが起きているという印象だ。ここから完成度を高めていけるだろうか。
(記事/Footmedia)
スタジアムから観客がいなくなったことで話題になったのが、“ホームアドバンテージ”の喪失だろう。サッカーではホームチームの方がアウェイチームよりも有利であることが通説となっているが、コロナ禍では本拠地で苦戦するチームが増えたとされる。
スイスの独立研究教育機関『国際スポーツ研究センター(CIES)・フットボール・オブザーバトリー』が25日に発表したデータでも、ホームアドバンテージが減少したことが明らかとなっている。世界の66のトップリーグを調査した同機関によると、コロナ以前(2019年1月1日~2020年3月31日)のホームチームの勝率は「45.1%」であるのに対して、コロナ禍(2020年4月1日~2021年1月18日)の勝率は「42.0%」と、3%以上も減少。2020年4月以降、ホームでのリーグ戦を10試合以上戦いながら、いまだ勝利を手にしていないチームが二桁の「10」を数えるという(そのうちの一つが、J1リーグのベガルタ仙台)。
一方、無観客、あるいは有観客であっても人数制限がかかったゲームで、順調に白星を重ねるチームもある。『CIES』によると、スコットランドのレンジャーズは12戦12勝、ノルウェーのFKボデ/グリムトは15戦15勝と、2020年4月以降のホーム勝率は100%を記録。FKボデ/グリムトは、春秋制を採用するノルウェーリーグで2020シーズンの王者に輝いた。なお、これら2チームに次ぐホーム勝率を記録したのが川崎フロンターレで93.8%だった。
では、無観客試合が基本となったコロナ禍でも、ホームで白星を重なるチームはどこなのだろうか。ホームアドバンテージが顕著だとされる欧州5大リーグについて、『CIES』がホーム勝率ランキングを発表しているので、トップ10を紹介しよう。(注:2020年4月から2021年1月25日までのリーグ戦ホーム勝率ランキング)
1位 86.7% アトレティコ・マドリード(スペイン)
アトレティコはホーム15試合で13勝2分けと無敗をキープ。同期間の平均得点は「2.13」、平均失点は「0.33」と内容も申し分ない。24日のバレンシア戦に勝利し、2017年にオープンした本拠地『ワンダ・メトロポリターノ』では初のホーム8連勝を達成。熱狂的なサポーターを持つアトレティコが、無観客の中で好成績を収めているのは興味深いところだ。
2位 85.7% レアル・マドリード(スペイン)
“臨時本拠地”の『エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノ』でホームゲームを戦うレアル・マドリードが2位(85.7%)。収容人数は6000人程度とかなり規模の小さいスタジアムながら、『サンティアゴ・ベルナベウ』と同じ芝生が採用されており、選手たちも違和感なくプレーできていることが好成績の理由の一つと考えられる。
3位 83.3% バイエルン(ドイツ)
アトレティコ同様、バイエルンもホーム無敗をキープするチームの一つ。1試合平均得点は「3.75」と欧州5大リーグトップを誇っている。現時点で2位以下に7ポイント以上の差をつけており、リーグ9連覇は確実となっている。
4位 81.3% マンチェスター・C(イングランド)
プレミア勢で最もホーム勝率が高かったのが、マンチェスター・C。16試合中13試合で白星を手にしている。この間のホーム1試合平均失点(0.5)は、アトレティコ(0.33)、パリ・サンジェルマン(0.45)に次ぐ第3位。守備は抜群の安定感を誇る。
5位 72.7% パリ・サンジェルマン(フランス)
リーグ内の格差を考えれば、もっと高い勝率を記録しても不思議ではない。ただ、今季はマルセイユとリヨンに本拠地で完封負け(0-1)を喫するなど、らしくないところも見られる。とはいえ、マウリシオ・ポチェッティーノ新体制発足以降はホーム3連勝を成し遂げている。
6位 71.4% リヴァプール(イングランド)
21日のバーンリー戦で、69試合ぶりのホーム黒星を喫したリヴァプール。主力の負傷離脱や過密日程など複数の要因が重なり、ここのところは失速傾向にある。こんな時こそホームアドバンテージを活かしたいところだが、昨年末から再び無観客開催になったのは痛恨だろう。
7位 68.8% ローマ(イタリア)
7位 68.8% インテル(イタリア)
7位 66.8% アタランタ(イタリア)
ホーム勝率68.8%で並んだのが、ローマ、インテル、アタランタのセリエA3チーム。今季のホーム成績でも、ローマ(勝ち点24)とインテル(勝ち点22)が“ワンツー”で並んでいる。いつになく混戦模様のシーズンだけに、ホームでは確実に結果を残したいところだ。
10位 66.7% セビージャ(スペイン)
10位 66.7% ユヴェントス(イタリア)
10位 66.7% ナポリ(イタリア)
今季、10連覇を狙うユヴェントスだが、現時点で5位。シーズン折り返し地点を迎えたばかりだが、ホームで落とした勝ち点(7)は昨季1年間のそれに並んでいる。無観客によるホームアドバンテージの減少というよりも、アンドレア・ピルロ新監督が持ち込んだ新たなコンセプトが十分に浸透していないために取りこぼしが起きているという印象だ。ここから完成度を高めていけるだろうか。
(記事/Footmedia)
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