ウイリアムズF1のアドバイザーに就任したバトン「チームは復活のため変革を遂げようとしている」
ウイリアムズF1チームのシニアアドバイザーに就任したジェンソン・バトンは、チームの新オーナーは変革を恐れてはおらず、“素晴らしい案”を持っているとして、現在コンストラクターズ選手権で最下位のウイリアムズだが、向上に向けて楽観的な雰囲気が広がっていると明かした。
2020年夏、ウイリアムズ家はF1史上3番目に成功したチームの所有権を、アメリカの投資会社であるドリルトン・キャピタルに譲り渡した。
その後、ドリルトンはサイモン・ロバーツをチーム代表に任命。マクラーレンの元CEOであり、フォルクスワーゲンのモータースポーツ部門のトップを務めていたヨースト・カピートをチームのCEOに据えることも決定した。
1月22日に古巣ウイリアムズとのシニアアドバイザー契約が発表されたバトンは、ウイリアムズを率いる人々には、ポジションを上げていくための専門知識と原動力があると語った。
「彼らは変革を恐れていない」と2009年のF1王者であるバトンは『Sky Sports F1』に語った。
「F1においては、どのチームにも、自分たちの働き方や取り組み方がある。彼らはそうした部分を変えようとしているのだと思う。F1を少しばかり変えようとしているんだ」
「チームを運営している人たちはとても経験が豊富で、素晴らしいアイデアがある。チームの中は良い雰囲気になっている」
「何度もタイトルを獲得してきたチームだ。もちろん物事は時間とともに変わっていくものだし、人は訪れては去っていく。けれどもチームの核となる部分は、今もここにある」
バトンは、ウイリアムズ全体に自信が満ち溢れていると感じている。
「新たなかたちの楽観的な見方や、将来に向けての前向きな変化がたくさんある。物事はひと晩では変わらないけれど、今のところは正しい道筋をたどっているよ」
「グローブ(ファクトリー)に行って、ドライバーやスタッフたちと共に過ごすのが待ち遠しい。グランプリの週末に合流する時には、現場でも仕事に取り組むつもりだ」
バトンは、ウイリアムズのドライバーであるジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィに加えてチームの若手ドライバーたちの指導にも関与する。またバトンは、新たな仕事の一環として、ウイリアムズの昔のF1マシンのステアリングを握る可能性もあるということだ。
「僕は今のドライバーたちだけでなく、アカデミーのドライバーとも仕事にあたっていく」とバトンは言う。
「現在のマシンで走る機会があるかといえば、それはおそらくノーだ。でも、昔のマシンに乗る機会ならあるだろうね」
「ウイリアムズ」をもっと詳しく
「ウイリアムズ」のニュース
-
2戦で3回クラッシュのウイリアムズF1。アップグレードとスペアシャシーの準備にさらなる遅れが発生へ4月10日11時47分
-
アルボン「ダニエルは僕を見ていなかったようで、引こうとしたが間に合わず接触した」:ウイリアムズ F1第4戦決勝4月9日7時40分
-
ウイリアムズ育成13歳の松井沙麗。18歳でSF参戦のJujuは「尊敬する存在で目標」/F1日本GP4月8日19時10分
-
リカルドとアルボンのインシデントはペナルティなし「1周目だったこと」と「ストロールの存在」が理由/F1日本GP4月7日18時44分
-
【F1第4戦予選の要点】“最高速優先”のセッティングを選んだウイリアムズ。マシン戦闘力で上回るライバルを抑え込めるか4月6日17時41分
-
ウイリアムズF1カラーの油圧ショベルがお出迎え。アルボンがコマツ大阪工場を訪問4月6日11時3分
-
アルボンの修理済みシャシーをサージェントが使用へ。ウイリアムズ、スペアの準備ができるのはマイアミか/F1日本GP4月5日10時44分
-
【F1チーム代表の現場事情:ウイリアムズ】改革を推し進めるなかでミスを犯したボウルズ4月1日6時37分
-
ウイリアムズF1、『Williams Racing Fan Zone』を日本初開催。グッズ購入やシミュレーター体験が可能3月29日12時8分
-
時間との戦いの中でシャシーを修理するウイリアムズF1。日本GPでもスペアはなし3月28日8時54分