フォーミュラEシーズン8開幕。第1戦は王者デ・フリースが優勝、バンドーンが続きメルセデス1-2
1月29日、2021/2022年ABB FIAフォーミュラE世界選手権“シーズン8”の開幕戦となる第1戦ディルイーヤE-Prixがサウジアラビア・ディルイーヤで開催され、ディフェンディングチャンピオンのニック・デ・フリース(メルセデスEQフォーミュラEチーム)がシーズン初戦を制した。
シリーズ開幕から8年目となる2021/22年シーズンは史上最多16戦の開催が予定されているフォーミュラE。今シーズンは予選の方式が大きく変わり、1対1での“デュエル”対戦方式が採用されるほか、マシンの出力も200kwから220kwに上昇し、より激しいバトルが期待される。
そんなシーズン8の開幕戦となる第1戦の予選で速さを見せたのは、今季も引き続きメルセデスEQフォーミュラEチームから参戦する元F1ドライバーのストフェル・バンドーンだ。対戦形式の予選を制してポールポジションを獲得したバンドーンは、幸先よく3ポイントをゲットしている。
2番手にはBMW撤退後にチームを引き継いだアバランチ・アンドレッティ・フォーミュラEのジェイク・デニスが続き、3番手にはバンドーンのチームメイトとなる昨シーズンの王者デ・フリースがつけた。
45分+1周というフォーマットで変更のない決勝レースは、予選に続いて現地時間20時過ぎにスタートが切られた。シグナルブラックアウトで全車一斉にグリッドから飛び出すと、1コーナーへの飛び込みまでに3番手スタートのデ・フリースが2番手のデニスを早くもかわす展開に。
1コーナーでは各マシンのポジション争いで接触が見受けられ、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチーター)がマシンの左フロントにダメージを負ってピットイン、そのままリタイアとなってしまった。
レース開始から10分過ぎとなる6周目には2番手デ・フリース、3番手デニス、4番手アンドレ・ロッテラー(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)が、フォーミュラEおなじみの“アタックモード”に入り予選時と同様となる250kWのパワーを得るも、順位は変わらずレースが進んでいく。
そんななか、7周目にマヒンドラ・レーシングに移籍したオリバー・ローランドがターン17でクラッシュしてしまいシーズン最初のセーフティカーが導入された。なおシーズン8から、セーフティカーが1分導入されるたびにレース時間が45秒加算されるレギュレーションに変更されている。
レースは12周目に残り27分でリスタートを迎える。すると14周目に2番手デ・フリースが前を行くバンドーンをかわしてトップに躍り出る。その後方ではロッテラーもデニスをかわして3番手表彰台圏内に浮上するなど、アタックモードのタイミングでポジションが入れ替わる状況が続く。
残り10分となる26周目を経過してもデ・フリースとバンドーンのメルセデスEQ勢は1-2体制を維持。3番手争いはロッテラーのペースが上がらず、27周目の1コーナーでデニスが3番手を取り戻す。順位を落としたロッテラーにはサム・バード(ジャガーTCSレーシング)、ルーカス・ディ・グラッシ(ロキット・ベンチュリ・レーシング)、ニック・キャシディ(エンビジョン・レーシング)の3台がテール・トゥ・ノーズに迫る。
フォーミュラE“最年長”となった40歳のロッテラーは懸命にポジションを守るも長くは続かず、バード、ディ・グラッシ、キャシディの3台に続けてオーバーテイクされ、その後も後方へと沈んでいく失意の結果に。
レースはファイナルラップを迎え、昨シーズンの王者デ・フリースが順位を譲らずにトップチェッカーを受け、続いてバンドーンも2位となり、昨シーズンの王者メルセデスEQが圧巻の1-2フィニッシュを達成してみせた。
3位表彰台にはデニスが入り、4位バード、5位ディ・グラッシ、6位にはエドアルド・モルタラ(ロキット・ベンチュリ・レーシング)、7位キャシディ、8位ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)、9位にルーキーのオリバー・アスキュー(アバランチ・アンドレッティ・フォーミュラE)、10位ミッチ・エバンス(ジャガーTCSレーシング)までが入賞となった。
レース中盤を盛り上げたロッテラーは結局13位でフィニッシュとなり、日本メーカーのニッサンe.ダムスはマキシミリアン・ギュンターが12位、セバスチャン・ブエミが17位でチェッカーフラッグを受けている。
なお、このディルイーヤE-Prixはダブルヘッダーで開催されており、1月30日には第2戦が開催される予定だ。
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