シロトキンのF1昇格は資金力によるものではないと、ロシアの支援者が再度主張
ロシアの億万長者ボリス・ローテンバーグは、彼が支援するセルゲイ・シロトキンは、資金力のおかげでウイリアムズF1チームに選ばれたという説を再度否定した。
2017年11月下旬にアブダビで行われたシロトキンとロバート・クビカの比較テストの結果、22歳のシロトキンは実績によってシートを獲得したとウイリアムズは主張する。しかし、ローテンバーグのSMP銀行が提供した推定2,000万ドル(約22億円)の“サポートパッケージ”が契約の決め手となったというのが、大方の見方だ。
これは真実ではないとローテンバーグは強く否定したが、ウイリアムズがSMPから資金を受け取ったことは認めているため、言葉に多少の矛盾が生まれることになった。ローテンバーグはロシアのオンライン誌Fontankaに、以下のように語っている。
「彼(シロトキン)はクビカより速かった。彼が自分のためのシートを買ったという人々に言っておく。それは単なるたわ言だ」
「あの若者はプログラムに参加してから5年間、このために努力を重ねてきた。資金が決定打にはなり得ない」
ローテンバーグは、SMPレーシングの財政支援はマシン開発に費やされるとしており、それは資金の使用目的として完全に妥当なものだと語っている。
「当然のことながらコストが発生する。モータースポーツは安く済ませられるようなものではない。私にとって、これは自分を楽しませるためのおもちゃではないのだ」
ウイリアムズにはシロトキンとランス・ストロールの間で上下関係ができあがっているとの噂もある。ストロールの裕福な父、ローレンス・ストロールが煽ったものであると考えられているが、ローテンバーグはこの件についても否定している。
「そんなものがあるとは思わない。彼らがひとつのチームであることは明白だが、サーキット上では他に誰も頼ることはできない」
最後にロシアの大物は、今年の全レースでシロトキンを導くであろう教訓を口にした。
「我々はウイリアムズのマシンを速く走らせるためにいる。すべてのレースが最後のレースだと思って走れ、と(シロトキンに)話した」とローテンバーグは言った。
“必死の覚悟”を決めたセルゲイのF1へのアプローチが、見応えのある瞬間をもたらしてくれることを願う。
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