ラウダの死やパンデミックも影響。去就を考え内省を続けたメルセデスF1代表「ここに居場所を見つけた」
勝つことはすべてではない。トト・ウォルフは何度もF1世界選手権のコンストラクターズタイトルを獲得しているメルセデスF1のチーム代表であるものの、F1を辞めることを考えていたと明かしている。
チーム代表としてウォルフは、2019年に亡くなったノンエグゼクティブチェアマンのニキ・ラウダと仕事上でも個人的にも良好な関係を築いていた。ウォルフによると、当時は友人にして3度の世界チャンピオンであるラウダと話ができないことを寂しく思っていたという。また、新型コロナウイルスのパンデミックが起きた2020年にはレースが4カ月延期されたことから、考えるべき多くのことがあった。
こうした考え事のひとつとして、ウォルフ自身のF1での将来が浮上した。ウォルフは2020年以降もチーム代表を続けたいのか否か疑問を持っていたのだ。
「私にとっては非常に難しい10カ月だった。精神的にも私は8年近くにわたりすべてを注ぎ込んでいて、ある意味では燃え尽きているのを感じた」とウォルフはドイツの新聞に語った。
「さらに私の契約は満了を迎えるところで、所有している株式を売却することもできた。こうしたことが内心の葛藤につながった。私はF1に残りたいのか? 今も貢献できるのか? それとも他の誰かの方が、より優れた仕事をできるのか?」
しかし離脱の可能性を考えることで、ウォルフはチーム内での彼の“居場所”を再発見できたという。
「ほぼ1年の間そのことを考えていたが、“考えていた”というのはかなり前向きな表現だ。自分が感じていたプレッシャーのせいもあり、多くの時間を内省して過ごした」
「結局私はメルセデスとF1を選んだ。私はここに居場所を見つけたのだ」
2022年、ウォルフはメルセデスの指揮をとり始めてから10年目を迎える。チームは2月23日のバルセロナでのテスト開始に先んじて、新車『W13』を2月18日に発表する予定だ。
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