新生ステークF1、マシンのネーミングライツを持つKickカラーのグリーンをあしらった新車『C44』を公開
現地時間2月5日(月)、ステークF1チームは、2024年シーズンのF1世界選手権を戦う新マシン『C44』を公開した。
2019年から5年間、自動車メーカーのアルファロメオがザウバーのネーミングライツを獲得していたため、ザウバーはアルファロメオF1チームとして戦ってきたが、その提携は2023年シーズンをもって終了した。これによりザウバーは、2024年にチーム名が変わることを明かしており、2023年の12月には動画ライブ配信サービスを提供するオーストラリア企業『Kick.com』が新たにネーミングライツを得たことが発表された。
その後FIAが公開した2024年のF1のエントリーリストにおいて、ザウバーのチーム名は『ステークF1チーム・キック・ザウバー』となっていたが、ザウバーはこれが正式名称ではないことをSNSで示唆。最終的に、1月1日に正式なチーム名が『ステークF1チーム』となることを発表した。
アルファロメオとしての最終年だった2023年、チームの成績は前年ほど振るわなかった。2022年はシーズン前半にバルテリ・ボッタスが入賞を続けて多くのポイントを獲得したのに対し、2023年はそのボッタスをしても入賞が4回、F1で2シーズン目を迎えた周冠宇も入賞は3回に留まった。シーズン終盤にはパフォーマンスを改善したアルファタウリにもコンストラクターズ選手権で追い抜かれ、9位でシーズンを終えた。
2024年、ステークは引き続きボッタスと周のコンビで戦っていくことになり、新車C44のカラーはアルファロメオ時代とは大きく異なるブラックとKickカラーのグリーンで彩られている。2023年もベルギーGPでマシンの一部にKickのグリーンのロゴが掲載されたが、C44はグリーンの占める割合が多くなっているのが印象的だ。
グラウンドエフェクトマシンが復活して3年目となる2024年シーズンは、昨年のような低迷は避けたいだろう。ベテランのボッタスと、若手の周が競争の激しい中団勢のなかでどれほど戦えるのか。そしてテクニカルディレクターのジェームズ・キーが加わりチームの戦闘力はどれほど上がっているのか。2024年のステークF1に期待したい。
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