【インタビュー】福岡に新エース上陸! 古巣との開幕戦へ「“アビスパのルキアン”を皆さんにお見せしたい」
サッカーキング2022年2月15日(火)12時0分
[写真]=©avispa fukuoka
ルキアンのアビスパ福岡移籍に驚いたJリーグファンは多いことだろう。19年から計3シーズン、ジュビロ磐田でプレーし、昨季は22得点でJ2得点王の称号を獲得。ようやく“5年周期”を脱し、今季さらなる飛躍を目指す福岡にとってはこれ以上ない補強だ。
「今回アビスパが新たな扉を開けくれた。福岡の地でクラブ関係者やファン・サポーターの皆さんの心を惹きつけるようなプレーをしていきたい」と語るJ屈指のストライカーに、移籍の理由や古巣・磐田との開幕戦に向けた意気込みを聞いた。
取材・文=三島大輔
写真提供=アビスパ福岡
――ルキアン選手にとって今回の移籍は簡単な決断ではなかったと思います。改めて今はどんな心境でしょうか。
ルキアン ジュビロ磐田は日本への扉を開けてくれたチームです。今でもすごく感謝していますし、愛着を隠す必要はないと思っています。昨季はJ1昇格・J2優勝を果たせた特別な1年でした。ジュビロへの感謝の気持ちをプレーで返すことができたと思っています。自分は挑戦することを好みます。今回アビスパが新たな扉を開けくれたので、次は福岡の地でクラブ関係者やファン・サポーターの皆さんの心を惹きつけるようなプレーをしていきたい。今はそういった気持ちですね。
――長谷部茂利監督率いる福岡とは2020年に対戦し、1勝1敗という結果でした。福岡の印象を聞かせてください。
ルキアン すごく強く、闘うチームという印象を持っています。当時からプレーしていた選手と「ジュビロは苦しめられた」というような話もしました。闘い続けるという姿勢は一つのベースになっていると思います。
――Jリーグでのプレーも4シーズン目を迎えます。得点力に加えて前線からのハードワークが本当に素晴らしいと感じているのですが、来日してからプレースタイルは変わったと思いますか?
ルキアン 自分は『常に進化したい』という気持ちを持っていて、これまでのプロキャリアで自分自身の進化が止まったことはないと思っています。Jリーグには良い選手がたくさんいて、活躍するのは容易ではありません。ですが、だんだんとJリーグのスタイルも理解してきましたし、試合を重ねるごとに順応することができていると思います。自分は『常に進化したい!』という思いで、日々の練習や試合に臨んでいます。
――特にブラジル人選手からは「Jリーグはテンポが速い」という言葉をよく耳にします。
ルキアン ブラジル人選手だからといって、試合に出場できる保証があるわけではありません。韓国ではフィジカル・強さが求められ、タイではピッチコンディションや気候などの環境面が順応するための鍵でした。日本で成功するために必要なのはクオリティとスピード。特にJ1はより質の高い選手が揃っているので、そういったチームとの対戦に向けて良い準備をしていきたいと思います。
――ちなみにルキアン選手はサッカーを始めた頃からFWだったのですか?
ルキアン そうですね。ですが、一度フルミネンセの育成組織に入るためのテストを受けた際、指導者の方が「FWをやりたい人は?」と集まった子どもたちに呼びかけたのですが、そこで自分は手を挙げませんでした。その後に「ボランチをやりたい人は?」「センターバックをやりたい人は?」と聞かれ、たしかそこで手を挙げましたね。ブラジルの子どもたちはみんなFWをやりたがるので、競争率が高くなります。その時はあえて違うポジションで手を挙げたので、その場でプレーする機会を得ることができました。多少違うポジションでプレーした経験はありますが、プロになってからはずっとFWです。
――なるほど! それは賢いですね。子どもの頃に影響を受けた選手はいますか?
ルキアン 元ブラジル代表のロナウドですね。あとはアドリアーノ、アンリやイブラヒモヴィッチのプレーもよく見ていました。ですが、ロナウドがナンバーワンのストライカーです!
――これまでのキャリアでは『9』や『11』といったFWらしい背番号をつけていますが、今回『17』を選んだ理由はありますか?
ルキアン 本音を言えば『9』や『11』をつけたかったのですが、すでに在籍している選手が背負っていました。なので、いくつかあった選択肢の中から息子が生まれた日付の『17』を選びました。
――さて、もうまもなく開幕です。自身にとって3年ぶりとなるJ1に挑む意気込みを聞かせてください。
ルキアン 19年の夏に来日した時は、個人としてもチームとしても難しい状況でした。19年の途中までタイでプレーし、移籍が決定した翌週にはアウェイでの仙台戦を戦っていましたからね。最後まで諦めずに取り組みましたが、短い期間の中で順応するのは難しく、結果を残すことができませんでした。今年はもう一度、新たな気持ちでJ1に臨めると思っています。
――そのJ1開幕戦の相手は古巣・磐田です。この対戦カードを知った時の心境を教えていただけますか?
ルキアン 率直に『面白いな!』と思いましたし、今はワクワクした気持ちです。開幕戦ということで非常に意味のある一戦ですし、大きなモチベーションを持って臨みます。とにかく勝ちたいですし、“アビスパのルキアン”を皆さんにお見せしたい。アビスパに関わる全ての皆さんにプレーで恩返しをしていきたいと思います。
――では、最後に福岡のファン・サポーターへのメッセージをお願いします。
ルキアン 新型コロナウイルスの影響でまだまだ制限はありますが、スタジアムで皆さんにお会いできることを楽しみにしています。スタジアムが満員になるのはもう少し先のことかもしれませんが、できる限りのサポートをお願いしたいと思います。我々を信じていただき、ともに闘い良いシーズンにしましょう!
2022明治安田生命J1リーグ開幕戦
アビスパ福岡 vs ジュビロ磐田(ベスト電器スタジアム)
2022年2月19日(土)14時キックオフ
DAZNにて独占ライブ配信
「今回アビスパが新たな扉を開けくれた。福岡の地でクラブ関係者やファン・サポーターの皆さんの心を惹きつけるようなプレーをしていきたい」と語るJ屈指のストライカーに、移籍の理由や古巣・磐田との開幕戦に向けた意気込みを聞いた。
取材・文=三島大輔
写真提供=アビスパ福岡
――ルキアン選手にとって今回の移籍は簡単な決断ではなかったと思います。改めて今はどんな心境でしょうか。
ルキアン ジュビロ磐田は日本への扉を開けてくれたチームです。今でもすごく感謝していますし、愛着を隠す必要はないと思っています。昨季はJ1昇格・J2優勝を果たせた特別な1年でした。ジュビロへの感謝の気持ちをプレーで返すことができたと思っています。自分は挑戦することを好みます。今回アビスパが新たな扉を開けくれたので、次は福岡の地でクラブ関係者やファン・サポーターの皆さんの心を惹きつけるようなプレーをしていきたい。今はそういった気持ちですね。
――長谷部茂利監督率いる福岡とは2020年に対戦し、1勝1敗という結果でした。福岡の印象を聞かせてください。
ルキアン すごく強く、闘うチームという印象を持っています。当時からプレーしていた選手と「ジュビロは苦しめられた」というような話もしました。闘い続けるという姿勢は一つのベースになっていると思います。
――Jリーグでのプレーも4シーズン目を迎えます。得点力に加えて前線からのハードワークが本当に素晴らしいと感じているのですが、来日してからプレースタイルは変わったと思いますか?
ルキアン 自分は『常に進化したい』という気持ちを持っていて、これまでのプロキャリアで自分自身の進化が止まったことはないと思っています。Jリーグには良い選手がたくさんいて、活躍するのは容易ではありません。ですが、だんだんとJリーグのスタイルも理解してきましたし、試合を重ねるごとに順応することができていると思います。自分は『常に進化したい!』という思いで、日々の練習や試合に臨んでいます。
――特にブラジル人選手からは「Jリーグはテンポが速い」という言葉をよく耳にします。
ルキアン ブラジル人選手だからといって、試合に出場できる保証があるわけではありません。韓国ではフィジカル・強さが求められ、タイではピッチコンディションや気候などの環境面が順応するための鍵でした。日本で成功するために必要なのはクオリティとスピード。特にJ1はより質の高い選手が揃っているので、そういったチームとの対戦に向けて良い準備をしていきたいと思います。
――ちなみにルキアン選手はサッカーを始めた頃からFWだったのですか?
ルキアン そうですね。ですが、一度フルミネンセの育成組織に入るためのテストを受けた際、指導者の方が「FWをやりたい人は?」と集まった子どもたちに呼びかけたのですが、そこで自分は手を挙げませんでした。その後に「ボランチをやりたい人は?」「センターバックをやりたい人は?」と聞かれ、たしかそこで手を挙げましたね。ブラジルの子どもたちはみんなFWをやりたがるので、競争率が高くなります。その時はあえて違うポジションで手を挙げたので、その場でプレーする機会を得ることができました。多少違うポジションでプレーした経験はありますが、プロになってからはずっとFWです。
――なるほど! それは賢いですね。子どもの頃に影響を受けた選手はいますか?
ルキアン 元ブラジル代表のロナウドですね。あとはアドリアーノ、アンリやイブラヒモヴィッチのプレーもよく見ていました。ですが、ロナウドがナンバーワンのストライカーです!
――これまでのキャリアでは『9』や『11』といったFWらしい背番号をつけていますが、今回『17』を選んだ理由はありますか?
ルキアン 本音を言えば『9』や『11』をつけたかったのですが、すでに在籍している選手が背負っていました。なので、いくつかあった選択肢の中から息子が生まれた日付の『17』を選びました。
――さて、もうまもなく開幕です。自身にとって3年ぶりとなるJ1に挑む意気込みを聞かせてください。
ルキアン 19年の夏に来日した時は、個人としてもチームとしても難しい状況でした。19年の途中までタイでプレーし、移籍が決定した翌週にはアウェイでの仙台戦を戦っていましたからね。最後まで諦めずに取り組みましたが、短い期間の中で順応するのは難しく、結果を残すことができませんでした。今年はもう一度、新たな気持ちでJ1に臨めると思っています。
――そのJ1開幕戦の相手は古巣・磐田です。この対戦カードを知った時の心境を教えていただけますか?
ルキアン 率直に『面白いな!』と思いましたし、今はワクワクした気持ちです。開幕戦ということで非常に意味のある一戦ですし、大きなモチベーションを持って臨みます。とにかく勝ちたいですし、“アビスパのルキアン”を皆さんにお見せしたい。アビスパに関わる全ての皆さんにプレーで恩返しをしていきたいと思います。
――では、最後に福岡のファン・サポーターへのメッセージをお願いします。
ルキアン 新型コロナウイルスの影響でまだまだ制限はありますが、スタジアムで皆さんにお会いできることを楽しみにしています。スタジアムが満員になるのはもう少し先のことかもしれませんが、できる限りのサポートをお願いしたいと思います。我々を信じていただき、ともに闘い良いシーズンにしましょう!
2022明治安田生命J1リーグ開幕戦
アビスパ福岡 vs ジュビロ磐田(ベスト電器スタジアム)
2022年2月19日(土)14時キックオフ
DAZNにて独占ライブ配信
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