ウイリアムズF1、2018年型『FW41』を発表。過去のコンセプトから脱却、空力パフォーマンス向上を果たす
ウイリアムズ・マルティーニ・レーシングが、2018年F1を戦う『FW41』を2月15日、イギリス・ロンドンで初披露した。
FW41・メルセデスは、昨年初めにメルセデスから移籍し、現在ウイリアムズでチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウの指揮のもとで設計された最初のマシンであり、2017年型FW40から大きな変更がなされたとチームは述べている。ロウ、チーフデザイナーのエド・ウッドに加え、2016年の夏までフェラーリに所属し昨年序盤ウイリアムズに加入した空力部門ボス、ディルク・デ・ビアのインプットも強く反映されている。
ウイリアムズはレースドライバーにF1での2年目を迎える19歳のランス・ストロールとルーキーで22歳のセルゲイ・シロトキンというチーム史上最も若いペアを起用した。最後までレギュラーの座を争ったロバート・クビカは、リザーブ&開発ドライバーとして2011年の事故以来初めてF1の世界に戻ってくる。
チーム副代表クレア・ウイリアムズは、「新しいシーズンに向け、エキサイティングな新ドライバーラインアップとともに、ニューマシンを発表することができて興奮しています」と語った。
「何カ月にもわたってチームはこのFW41の製作に力を注いできました。ランスとセルゲイが今月末にコースで走行するのを見るのが楽しみです」
チーフテクニカルオフィサーのロウは、ニューマシンは新たなコンセプトのもとに設計、パフォーマンス向上を目指したと語った。
「FW41を初めて公開する機会が訪れ、非常に興奮している。空力デザイン、ビークルダイナミクス、レースエンジニアリング、システムエンジニアリングをはじめとする組織のさまざまな部門にわたる素晴らしいチームワークが生み出したマシンである」
「このマシンはたくさんの新しい特徴を備えている。その大部分は外から見てすぐさま分かるものではないが、昨年とは全く異なる空力コンセプトを追求、それによって空力パフォーマンスを大きく向上させることができた」
「どのチームのF1マシンも、ある程度前年の進化型になるが、FW41は過去に追求した方向性から脱却した部分が非常に多い。最適な結果を引き出すため、エアロダイナミクスとデザインのコラボレーションにおいて新しいアプローチをとるというフィロソフィーに目を向け始めた。F1マシンの設計において考慮される大きなポイントは、空力、構造、重量であり、さらに開発を推し進められたメルセデスHPPのパワーユニットを組み込むため、マシンのパッケージングにおいて多数の部分で根本的な変更を行った」
「こうして生まれたFW41を本日発表することができて喜ばしい。このマシンが2017年よりパフォーマンス上の序列を上げられることに期待している」
「テクニカルチームの全員がランスとセルゲイという若いレースドライバー、そしてリザーブおよび開発ドライバーのロバートの貢献に大きな期待を抱いている」
2018年はウイリアムズにとってメルセデスのパワーユニットを搭載し始めて5年目のシーズンとなる。2014年と2015年はコンストラクターズ選手権3位を獲得したが、2016年、2017年には5位にとどまり、ライバル、フォース・インディアに2年連続で敗れた。2018年は少なくとも三強に続く位置に復帰することを目指すものとみられる。
FW41はプレシーズンテスト初日26日にバルセロナでコースデビューを果たす予定となっている。
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