ThreeBond Racingが2023年スーパーフォーミュラ参戦体制発表。カラーリング刷新、アドバイザーに塚越広大が加入
2月21日、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するスリーボンド・レーシングは、2023年の参戦体制およびマシンのカラーリングを発表した。すでにホンダから発表されているとおりドライバーには福住仁嶺を継続起用し、1台体制で新車『SF23』が導入される2023シーズンへと挑む。
■カラーリングは1970年代への『原点回帰』
昨年までは道上龍監督率いるドラゴコルセとジョイントする形で参戦してきたスリーボンドだが、今季は3年ぶりに『ThreeBond Racing』の名を復活させ、株式会社スリーボンドが母体となってチームを統括するという。
しかしながら、新体制下にもいても道上は監督として引き続きチームの指揮を執る。チーフエンジニアについても伊与木仁氏が引き続き務めるが、スタッフ体制面では強化が図られることに。
まずチーム代表には、長年HFDPの若手育成プログラムを率いてきた阿部正和氏が就任。さらに、チーム力の底上げを目的に、2020年、2021年と同チームからスポット参戦した塚越広大がドライビング・アドバイザーとして加わることとなった。トップカテゴリーに1台体制で挑んできたスリーボンドとしては、台数面の不利を強固なスタッフ体制で打開したいところだろう。
さらに、マシンのカラーリングも従来の白&黒ベースのものから、眩いオレンジベースのものへと一新。これについてチームのリリースで道上監督は「1970年代にThreeBondさんが自動車業界への恩返しを意に、国内のモータースポーツ界にスポンサーとして関わり始めた頃のカラーをイメージしており、『原点回帰』の意味が込められています」と説明するとおり、グラチャン(富士グランチャンピオンレース)をサポートしていた当時のカラーリングへのオマージュとなっている。
スリーボンドで移籍2年目のシーズンを迎える福住は「今シーズンからは先輩でもある塚越広大さんにドライビングアドバイザーとして加入して頂くことになりました。チーム体制の強化に伴い、2年目の今年こそ結果を求め、さらに強くなったスリーボンドレーシングをお見せできるよう、チーム一丸となって頑張ります」と意気込む。
また、新たにチームに加入する塚越広大ドライビングアドバイザーは「自身としてはドライバーではない役割という新しいチャレンジとなりますが、全力で勝利のため、チームに貢献できるよう、これまでの経験を踏まえたアドバイスができるよう努めていきます」としている。
カラーリング同様「心機一転」、新たな体制でシーズンに臨むThreeBond Racing。まずは3月4〜5日に『2023鈴鹿サーキット モータースポーツファン感謝デー』でSF23のシェイクダウンを済ませた後、続く6〜7日に同じく鈴鹿で予定されている開幕前唯一の公式合同テストで、来るシーズンに備えることになる。
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