【2024年F1新車情報:ウイリアムズ】FW46は昨年型のコンセプトを継続も、ディフューザー効果に懸念
バーレーン・インターナショナル・サーキットで2024年シーズンのF1プレシーズンテストが始まった。1月下旬より各チームによる新車発表が行われたが、カラーリングの公開のみにとどまったチームもあり、このテストでようやく全チームの新型マシンの実車を目にすることになる。今回は、ウイリアムズ・レーシングの2024年型マシン『FW46』を特集する。
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日本の産業用重機のトップメーカーである『コマツ』と複数年にわたる新たなプリンシパル・パートナーシップ契約を結んだウイリアムズ。その新車であるFW46はジェームズ・ボウルズ代表が開発初期段階から携わったチーム代表としての事実上の1作目でもある。
昨年まではノーズの先端が丸みを帯び、フロントウイングの一番下のメインプレートまで伸びたロングノーズだったが、今年はアルピーヌ同様、裏面がフラットなワイドノーズ型にし、かつフロントウイングの下から2枚目のフラップまでのショートノーズに変更してきた。
昨年のアストンマーティンが採用していたウォータースライダー型のサイドポンツーン。ウォータースライダーの勾配が始まる部分に、排気口のルーバーが2つ設けられている。
ウォータースライダー型を採用しているものの、サイドポンツーンが後方に向かって緩やかに下がっているダウンウォッシュというコンセプトは昨年と同様。それに併せてフロアの側面の形状にも手を加えてきた。
ダウンウォッシュの最大の目的はサイドポンツーン上面を流れる空気をアンダーカット部分から流れてくる空気と合流させて後方へ送り込み、ディフューザー効果を高めることだ。しかし、ウォータースライダーの延長線上にプルロッドのサスペンションがあるため、レッドブルほどの効果は期待できないのが残念だ。
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