サージェントに大きな成長を期待するウイリアムズ。「サプライズを起こす存在になってほしい」とボウルズ代表
ウイリアムズで2年目のF1フルシーズンを迎えるローガン・サージェントは、ジェームズ・ボウルズ代表から、2024年シーズンでの大きな成長を期待されている。
F1での初年度を終えたサージェントについてボウルズ代表は、「ローガン(・サージェント)のパフォーマンスが、ルーキーシーズンのものと大差ないようでは、2年目の活躍としては満足できない」として、今週末に開幕を迎える新シーズンの期待を語った。
過去にメルセデスのエンジニアを務めていたこともあるチーム代表は、次のように続ける。
「ローガン自身も、自分の昨シーズンの走りが、求められていたレベルに相応しくなかった点があったことを理解しているはずだ。我々は、さらにギアを上げていく必要がある」
さらに代表は「ローガンには、2023年シーズンに12カ月をかけて得た経験を活かして、サプライズを起こす存在になってほしいと思っている」と、念を押しながら説明を続けた。
2023年シーズン、成績に伸び悩みながら参戦初年度を過ごすサージェントが周囲から激しい批判にさらされていた時、チーム代表であるボウルズが率先して若いアメリカ人ドライバーを支え続けてきた。
「彼については、まだ大胆な判断をするべきではない。彼はまだF1でチャンスを得られていないからだ」と、サージェントを支持する姿勢は崩さない。
「彼は2022年F1アメリカGPのFP1と、プレシーズンテストの1日半という、一握りの練習時間を経たのちにルーキーシーズンへと突入した。なので我々は、彼に実力を示すための適切な走行チャンスを与えるべきだと考え、1シーズンを過ごしていた」
2023年シーズンでサージェントは、週末を戦ううえでの体力に疑問を持たれ、レース終了間際に疲労が溜まってしまったことでいくつかのミスを犯してしまう姿が課題となっていた。特に過酷なレースとなったカタールGPでは、純粋な疲労のためにリタイアした唯一のドライバーとなってしまった。
なので彼は、新たなトレーニング方法を導入して冬の間に肉体改善へ集中的に取り組むことで筋肉量を約5キロ増やし、新シーズンへの準備を進めている。
ボウルズ代表もこの点には好感を持っており、「(改善された)彼の体つきからは、自信までもが見てとれるようになった。彼は1年かけて得た新たな知識について、早速コミットしているところだ」と語る。
「2024年シーズンの彼は、前よりもさらに良い状態にあることは間違いない。ルーキーシーズンに見せた速さの片鱗をさらに多く見せてくれると期待しているよ」
高い評価を得るチームメイトのアレクサンダー・アルボンに差をつけられることなく、2年目を戦い抜くことが求められるサージェント。今週末に開幕を迎える2024年シーズンでは、さらに先のシーズンへとキャリアを繋げていくためにも、注目するに値する成長を遂げることができるだろうか。
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