ホンダF1、プレシーズンテストで1768周を大きなトラブルなく走破「2チームとの作業をスムーズに遂行。開幕戦に万全の状態で臨みたい」
2019年F1プレシーズンテストの8日間を振り返り、ホンダF1テクニカルディレクターである田辺豊治氏は、パワーユニット(PU/エンジン)としては大きな問題はなく、開幕戦に向けて多くのデータを得ることができたと語った。
8日間のなかでスクーデリア・トロロッソが935周(アレクサンダー・アルボンが500周、ダニール・クビアトが435周)、レッドブル・レーシングは833周(マックス・フェルスタッペンが438周、ピエール・ガスリーが395周)を走行。ホンダは、「ホンダPU合計で1768周、約8230kmを大きなトラブルなく走破した」として、ポジティブな形で冬季テストを総括した。
最終日の1日金曜、トロロッソのダニール・クビアトは131周を走行、午前にC5タイヤで出した1分16秒898で13人中5番手となった。
レッドブルは、前日のピエール・ガスリーのクラッシュにより大破したマシンを修復してマックス・フェルスタッペンを午前セッションから走らせることに成功したが、その後、ギヤボックスの問題に見舞われ、走行時間の大部分を失う結果となった。フェルスタッペンは29周を周回、C3タイヤでの1分17秒709で11番手となった。
「バルセロナでの2019年ウインターテストは、PUとしては大きな問題はなく、両チームともに多くのマイレージを重ね、8日間を終了することができました」と田辺テクニカルディレクター。
「テスト2ではいくつかのトラブルがありましたが、シーズン開始前に問題を洗い出すこともテストの大切な目的だと思っています」
「スクーデリア・トロロッソとは昨年1年間シーズンをともに戦うなかで経験してきたことを活かし、さらに互いの関係性を強いものにした状態でテストに臨みました。アストンマーティン・レッドブル・レーシングとは、マシンの開発のみでなく、レースオペレーションについても昨年から綿密に準備を進めてきた甲斐があり、テストをスムーズに遂行することができました」
「結果的に8日間を通して天候もよく、2チームともに走行を重ねられたため、多くのデータを得ることができました。ここからは開幕戦に向けて万全の状態で臨みたいと思います」
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