新型肺炎流行による入国制限がF1シーズン序盤戦に大きな影響。バーレーンは特例措置も、ベトナムに懸念
新型コロナウイルス感染拡大により、ベトナムがイタリア等からの入国を制限していることで、F1ベトナムGP開催への懸念がさらに高まっている。
中国から新型コロナウイルスによる肺炎の流行が始まり、世界的に感染者数が増加、WHO世界保健機関は、現在特に懸念している国として、韓国、イタリア、イラン、日本を挙げている。
4月19日開催予定だった中国GPはすでに延期が決まっている一方で、F1序盤3戦オーストラリアGP(3月15日)、バーレーンGP(3月22日)、ベトナムGP(4月5日)は現時点では開催の予定に変更はない。しかし各国が渡航制限、入国制限を設け始めたことが、スタッフの移動に大きな影響を及ぼしつつあることは間違いない。
ベトナムは、当面、中国、韓国の感染地域、イタリア、イランのからの渡航者に対し、入国規制を行うとして、入国予定日までの14日以内に上記地域に滞在、経由した者には、入国禁止措置あるいは隔離措置をとることを決めている。従って、イタリアを本拠とするフェラーリ、アルファタウリ、ピレリなどがこの影響を受けることが懸念されている。
F1ベトナムGP自体に延期・中止の動きはないものの、スムーズに入国するため、イタリアのF1関係者は、バーレーンGPからイタリアに戻らず、ベトナムに向かわなければならないかもしれない。
一方、バーレーンも、当面、到着の14日前までに感染地域とみなした国からの入国を禁止・制限している。しかし3日午後、バーレーンGP主催者は、バーレーン入国管理局および保健当局の協力のもと、F1チームと関係者、F1の管理者、放送局およびメディア関係者に関しては、特別な措置を講じるべく動いていることを明らかにした。
オーガナイザーは、バーレーン到着前14日間に中国(香港を含む)、イラン、イラク、イタリア、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、エジプト、レバノン、タイに滞在あるいは経由した関係者を含む入国予定者に関して、フライトの詳細を明らかにするよう要請した。
入国希望者は、バーレーン空港に到着時に、コロナウイルスの検査を受け、感染していなければ、入国が許可される見通しだということだ。
各国の渡航者への措置は流動的であるため、今後の状況を注視していく必要がある。
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