バーレーンGPは「問題が多すぎた」とフェラーリF1代表。一方で終盤はペレスよりサインツの方が速かったと前向きな点も
F1第1戦バーレーンGPの終了時、フェラーリ陣営のムードはまちまちだった。カルロス・サインツが3位、シャルル・ルクレールが4位という結果だけでは、チーム代表のフレデリック・バスールを満足させるには不十分だった。しかし、第1スティントでのスクーデリアの状況と、1年前のまさに同じコースでの状況を考えると、27ポイントを獲得したこと、また、フェラーリの2024年型マシン『SF-24』が他のコースではレッドブル陣営と戦うことができるという兆候をいくつか目にしてサクヒールを去ることを、バスールは静かに喜んでいた。
バスールは「レース後は少し複雑な気分であることは確かだ」と認めたが、「ポジティブだったのは、セッションの最速ラップでトップを獲得できたことだ。また、1年前と比べて、レースでのレッドブルとの差を50%縮められたことも分かった」と語り、2023年には「(レースでの差は)50秒ほどだった」と振り返った。
「マイナス面は、それだけでは十分ではないことだ。週末の間は、またしても問題が多すぎた。シャルルのマシンのブレーキ問題を解決する必要がある」
「全体的に彼は非常によい仕事をしたと思う。ピットウォールもこのようなコンディションで4位を守るために状況によく対処できていた。正直なところ、最初のスティントで状況を見ていたとき、私はあまり楽観的ではなかった」
ルクレールのマシンのブレーキに何が起きていたのか説明を求められたバスールは、次のように語った。
「左右のフロントには大きな温度差があり、ブレーキングに影響が出てロックしてしまった。修理は非常に困難だった。そして、ある段階で彼が誰かのスリップストリームに入ると機能が戻った。ブレーキが直り、レースの終盤では問題なかった」
また、フェラーリにとって励みになったのは、予定より早くサインツのピットストップを行ったことで、レッドブルに素早い反応を強いることができたことだ。気温が低かったためにセルジオ・ペレス(レッドブル)は2位を維持することができたが、最後の数周はペレスよりもサインツの方が速かったとバスールは明かした。
「レース前のタイヤから、チェコ(ペレスの愛称)とマックスがソフト、ハード、ソフトの戦略を取ることは分かっていた。我々にとって終盤にチェコと戦う唯一の方法は、2回目のピットストップを予想し、彼を少し早くピットインさせ、最後はソフトで長いスティントを走らせることだった。我々は最後の数ラップは彼よりも速かったが、少し遅すぎた。しかし、まったくうまくいっていないわけではなかった」
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