ハミルトン、メルセデスF1のパフォーマンスは契約に影響しないと主張「再び困難な年になっても僕はここにいる」
メルセデスF1との新契約の遅れに関し、ルイス・ハミルトンは2023年型マシンW14のパフォーマンスを見極めてから決断するつもりなのではないかという説がささやかれるなか、ハミルトンは、それを「根拠のないうわさ」であるとして否定した。
ハミルトンとメルセデスの現在の契約は2023年末に期限を迎えるが、両者はまだ契約延長について合意していない。
元F1世界チャンピオンのデイモン・ヒルとジェンソン・バトンはそれぞれ、ハミルトンは、新契約を結ぶ前に、2023年のメルセデスのパフォーマンスがライバルと比較してどのレベルなのかを確認しようとしているのではないかという考えを示した。
2022年にメルセデスは低迷、ハミルトンはF1キャリアのなかで初めて勝利のないシーズンを過ごした。そういうシーズンが繰り返される場合、ハミルトンがモチベーションを保つことができるのかという懸念が出てきている。
バーレーンGP前の木曜日、ハミルトンは、2024年以降のF1でのプランは今シーズンのメルセデスの成績によって決まるのかと尋ねられた際に、ヒルとバトンの推測を否定した。
「そんなことはない。結局のところ、人々は根拠もなくうわさを広めるものだ」とハミルトンは語った。
「よくないよね。ふたりなら知っているだろうと、皆思ってしまったのだろう」
「僕は13歳の時からメルセデスと共に走っている。昨年のように難しい年を過ごしても、まだここにいる。今年が難しい年であろうとなかろうと、僕はここにいるだろう」
「僕はファイターだし、チームとして戦っている。解決策を見つけ、努力するという挑戦がとても好きだ。他のドライバーたちには不可能な場所にマシンを持っていくことが、自分にはできると、今も信じている。そういうチャレンジが好きなんだ」
「もちろん素晴らしいマシンでシーズンをスタートしたいと思うけれど、大事なのはその過程だよ」
メルセデスとの新契約を結ぶことを急いではいないと、ハミルトンは言う。
「契約交渉が滞ることはない。僕は常にとてもリラックスしている。今すぐ済ませなければならないことだとは感じていない。とても幸運な立場にいるんだ」
「双方の準備が整ったときに締結するだろう。(チーム代表の)トト(・ウォルフ)ともメルセデスとも素晴らしい関係を築いているし、お互いに全面的にサポートし合っている。将来をともに過ごすことに対して、わくわくしている」
「コース内外で僕たちがやっている仕事と、これからできる可能性のある仕事について、本当に誇りに思っている。僕たちならできる」
豊富な経験とスキルを持つハミルトンと、若いエネルギーと才能を持つジョージ・ラッセルの間のチームメイトバトルに、ファンたちは期待しているかもしれない。ハミルトンはチームに「新しい血」が入るのは素晴らしいことであるとして、ラッセルの存在を歓迎し、ドライバーふたりが前を目指してプッシュしていくのはポジティブなことであると述べた。
「僕はバルテリ(・ボッタス)のことも若いと思っていたけどね。ジョージだけでなく、チーム内に多くの新しい人たちがいることを、いつもポジティブに感じている」とハミルトンは語った。
「現地のガレージで新しいスタッフに会ったり、ファクトリーに新たに採用されたスタッフがいることもね。新しい血、新しいアイデア、新しい情熱があることは常に素晴らしいことだ」
「ジョージはこのチームに入ってまだ2年目で、ものすごく情熱的で才能に溢れている。ハングリーに勝利を目指してプッシュしている。僕たちにはそれは必要なことだ。ふたりとも前進するためにプッシュしていく必要があるから、ポジティブなことだよ」
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