アグレッシブな走りでルーキー・オブ・ザ・イヤーを手にした大湯都史樹【2021年SFドライバー紹介】
2021年シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権は4月3〜4日に富士スピードウェイで開幕を迎える。第1戦を前に、2021年シーズンを戦うスーパーフォーミュラのドライバーたちのこれまでのレースキャリアやドライバーとしての特徴などを紹介する。今回はデビューイヤーとなった2020年シーズンに早くも初優勝を掴み、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)だ。
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2020年シーズンのスーパーフォーミュラでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した大湯都史樹。2016年に鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を主席で卒業し、FIA-F4選手権、全日本F3選手権を経て、2020年に国内トップフォーミュラであるスーパーフォーミュラにステップアップを果たした。
普段は、ひょうひょうとした雰囲気でパドックでも笑顔が絶えない大湯だが、一度レーシングカーに乗ると、アグレッシブな走りを披露する。特に予選でみせるキレのある一発の速さは、自他ともに認めるものを持っている。
スーパーフォーミュラ参戦初年度となった2020年は、開幕前の公式テストからトップ3圏内に入るタイムを連発し、関係者からも大きな注目を集めた。しかし、シリーズが開幕すると、持ち味である攻めの走りが空回りするかたちとなり、アクシデントを起こしてしまうシーンも少なくはなかった。レースを重ねるごとに周囲からの評価も厳しいものになっていったが、第6戦鈴鹿で2番手からスタートし、念願の初優勝を獲得。パルクフェルメでは、人目をはばからず大号泣した。
ひとつ実績を残すことができた大湯は最終戦富士でも、アグレッシブな走りをみせ2位表彰台を獲得。最終的にランキング6位を獲得し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを手にした。
2021年も引き続きTCS NAKAJIMA RACINGからの参戦となるが、チームメイトに現王者の山本尚貴が加入した。大先輩のもとで、どれだけ成長を遂げられるかが、注目となるシーズンとなりそうだ。
スーパーGTではGT300クラスの55号車ARTA NSX GT3で高木真一とともに参戦し、ランキング4位を獲得。今年はGT500クラスにステップアップし、活躍が期待されている。
また現役のレーシングドライバーのなかでは数少ない“eスポーツでも活躍している”ドライバーでもある。2019年いばらき国体の全国都道府県対抗eスポーツ選手権『グランツーリスモSPORT部門』で、全国予選3位に入る実力の持ち主で、コロナ禍で行われたスーパーフォーミュラのバーチャルレースでも、上位入賞こそできなかったが、関係者の注目を集める走りを披露した。
■スーパーフォーミュラ:2020年シーズン戦績
出場:7回
優勝:1回
2位:1回
3位:0回
ポールポジション:0回
エンジン:ホンダ
獲得ポイント:41
獲得有効ポイント:41
ランキング:6位
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