3年ぶりVの木下稜介、「数値を重視して」キャロウェイの2世代前のドライバーに【勝者のギア】

2024年5月27日(月)15時0分 ALBA Net

3勝目を挙げた木下稜介の14本は?(撮影:上山敬太、ALBA)

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<〜全英への道〜ミズノオープン 最終日◇26日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>

首位タイから出た木下稜介が3バーディ・2ボギーの「71」で回り、2021年「ダンロップ・スリクソン福島オープン」以来となる3年ぶりのツアー3勝目を達成した。


「(以前のクラブは)アップライトでつかまりやすい分、それを逃がして打っていた。曲げたくないって思うと自然にヒールに当てていた」と、振り切れないことがあったから。『ROGUE ST MAX LS』を使用してからは「フェアウェイキープも出来ている。構えた時の安心感が違う」とフィーリングがばっちり。ドローヒッターにとって思いっきりつかまえに行けるため「開き気味がいい」という好みの”顔”をしているのも嬉しい点だ。

「今年からクラブ契約がフリーになり色んなメーカーさんに協力してもらいながら、ドライバーをたくさんテストさせてもらって、シンプルに一番良いのがキャロウェイ『ローグ』だったということです。新しいクラブももちろん良いのですが、それより数値、結果を重視して、今のクラブになりました。スピン量・打出角・初速の3つで飛ぶクラブを見極めるんですけど、以前のクラブは打ち出しが少し上がらずキャリーが出にくかった所、今のクラブは自分から上げにいかずとも打出角が出てくれる。かつスピン量も2500回転くらいの低スピンなので一番いいのかなと思います」(木下)

32歳の木下は、飛距離の出る若手選手の増加にかなり焦りを感じていたとか。

「(3年前に)勝った当時は飛ばない方じゃなかったと思いますが、この2、3年で若い飛ぶ選手が圧倒的に増えてきて飛距離でも劣りを感じてきたんですけど、そこは2、3年前には無かった焦りですね。こんなに飛ぶ選手を相手に『もう勝てないんじゃないか』と正直不安はたくさんありました。どうしようかと考えて、昨年のデータを見るとパーキープ率が良くなかったので『グリーンを外した時にしっかりパーを獲ろう』とショートゲームを重点的に練習してきて、今週は本当にボギーが少なく済んだので、優勝に繋がったと思います」(同)

ウッドシャフトをサポートするフジクラのツアー担当も「昨年までは黒塗りのプロトタイプでしたが、今年からクラブ契約フリーになり『NXGR』に変更となりました。ドローヒッターでこれまでより1W、3Wに『フラットなモデル』を使うことになって『NXGR』がハマった形」と話す。木下自身も「フェードの練習で持ち球のドローを磨けるかも」と今週の気づきをこう話す。

「持ち球はドローなのですけど、今日はフェード目の球を多用することが多くて、途中から『あれ、俺フェーダーだったかな』と思うくらい。ちょっと自信を持ってプレーできて逆に今日はドローボールが成功しなかった。フェードは意外と安定していますね。『左風にドローは打たない』と初日が終わって気づいて、フェードを打つことでドローの質も上がったのかな。普段の練習場ではフェードボールはほぼ練習しないけど『取り入れるとドローの質も上がるかもしれない』ときょう思ったので、来週はオープンウィークなので、その辺も試しながら練習するのも楽しみです」(同)

【木下稜介の優勝ギア】
1W:キャロウェイROGUE ST MAX LS(9°NXGR 60Xプロトタイプ)
3W:テーラーメイドSTEALTH(15°NXGR 70Xプロトタイプ)
5W:ブリヂストンTOUR B XD-F(18°ベンタスブラック7X)
3U:ブリヂストンTOUR B X-HI(20°N.S.PRO MODUS³プロトタイプ)
4I〜9I:ブリヂストン221CB(N.S.PRO MODUS³プロトタイプ)
PW:ブリヂストン220MB(N.S.PRO MODUS³プロトタイプ)
52°:ブリヂストンX-Wedgeプロトタイプ
58.5°:タイトリストVokeyウェッジワークスTグランド
PT:オデッセイTRI-HOT 5K ONE
BALL:ブリヂストンTOUR B X


<ゴルフ情報ALBA Net>

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