ウイリアムズF1、アルボンのクラッシュで1台のみの参戦に。入賞のためサージェントを外す「苦渋の決断」/F1第3戦
F1オーストラリアGP金曜、ウイリアムズF1チームは、アレクサンダー・アルボンがFP1でクラッシュした後、マシンが修復不可能であり、さらにスペアシャシーがないため、土曜以降、1台のみで戦わざるを得なくなったことを発表した。チームは、ポイント獲得のチャンスを最大限に広げるため、ローガン・サージェントのマシンにアルボンを乗せることを決め、その結果、サージェントは出場不可能になった。
FP1の終盤、アルボンはターン6出口でコントロールを失い、縁石に乗り上げてスピン、ウォールに2回ヒットした。幸いアルボンにけがはなかったものの、マシンは大きなダメージを負った。チームがチェックしたところ、アルボンのシャシーを使い続けることは不可能であり、スペアの用意もなかったために、1台は棄権せざるを得なくなった。
ウイリアムズは、2023年のコンストラクターズポイントの28点のうち27点を稼いだアルボンを今回走らせ、サージェントを外すことを決めた。
「ウイリアムズ・レーシングは、オーストラリアGPのFP1でアレックス・アルボンが起こした事故により、シャシーが大きなダメージを負ったため、今回のグランプリの残りの日程はこのシャシーを撤退させざるを得なくなったことを明らかにする。このシャシーは、修理のため、グローブに位置するチームの本拠に戻される」とウイリアムズの声明には記されている。
「3台目のシャシーの用意がないため、チームは、週末の残りは ローガン・サージェントがFP1とFP2で乗ったシャシーでアレックスを戦わせるという決断を下した」
チーム代表ジェームズ・ボウルズは、当然のことながら、これは苦渋の決断だったと述べている。
「シャシーがダメージを負ったことにより、週末からこのシャシーを撤退させなければならなくなったことを非常に残念に思う」とボウルズ代表。
「現代F1において、スペアシャシーの用意がないことは、受け入れがたいことだ。このことは、我々がこの冬の間にどれだけ大きな遅れを取っていたかという事実を反映している。今後の状況を改善するため、我々は大幅な変化を遂げる必要がある」
「こうした状況により、我々は今日の午後、非常に難しい決断を下さなければならなかった。ローガンは自分が犯していないミスによって苦しめられるべきではない。しかし一方で、中団の争いがかつてないほどタイトな今、1戦1戦が非常に重要になる。そのため、今週末、ポイントを獲得するための最善の可能性に基づいて、この判断を下した」
「この決断は軽々しく下されたものではない。潔くこれを受け入れ、チームへの献身を示してくれたローガンにはいくら感謝してもしきれない。彼は真のチームプレイヤーだ」
「今週末はウイリアムズにとって厳しい週末になるだろう。そして、今後二度と、このような状況に陥るべきではない」
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