鄭大世ら北朝鮮戦の地上波解説陣酷評のワケ…闘莉王「守備を褒めるな!」
日本代表は今月21日開催の北中米W杯アジア2次予選で、北朝鮮代表に1-0と辛勝。代表OBの田中マルクス闘莉王氏が、日本代表OBの槙野智章氏、北澤豪氏、北朝鮮代表OBの鄭大世氏による日本テレビ系列の解説陣を酷評。FW前田大然(セルティック)のプレースタイルについて持論を展開している。
日本は前半2分にMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)のゴールで先制すると、その後は右サイドのMF堂安律(SCフライブルク)を起点にチャンスを演出。左サイドの前田は守備での貢献度にくわえて、前半はドリブル突破からチャンスを作るシーンもあった。
しかし後半に入ると、北朝鮮がプレー強度の高さや空中戦などで対抗し、日本にとって防戦一方の展開に。日本は失点こそしなかったものの、追加点を奪えず。森保監督が途中で5バックシステムへ変更したことも、ファン・サポーターの間で話題になっている。
北朝鮮戦の試合内容に対する悲観的な声も挙がる中、闘莉王氏は22日夜に自身のYouTubeチャンネルを更新。日本代表の戦いについて「アジアカップの失敗や恥が、ホームで6万人いる中で(明るみに出た)。日本代表選手のモチベーションは本当にあるのかな、やる気あるのかなと思った」と切り捨てると、「1対1の球際、ボールに対する執着心という部分で、どれだけ相手と差があったのか。球際に強く行くという部分は、北朝鮮がよくやっていた」と、問題点を指摘している。
つづけて同氏は「三笘薫(ブライトン)と伊東純也(スタッド・ランス)の不在がどれだけ痛いか、ということを改めて分かった。FWが全然ゴールを決められない」と、再び「FW問題」に言及。「解説陣も酷いな」と切り出すと、「ずっと前田の守備を褒めている。FWの守備を褒めるって、どういうことだ!FWは攻撃時のトラップの仕方とか動き方、ボールの貰い方、引き出し方とか(を褒めるべき)」と語った上で、「守備を褒めるな!」と語気を強めた。
日本代表戦の地上波放送で、度々議論の対象となる解説陣のクオリティー。北朝鮮戦では、鄭大世氏による冷静沈着なコメント、FW上田綺世(フェイエノールト)での称賛が反響を呼んだとはいえ、闘莉王氏にとっては不満の残るものだったようだ。
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