フェラーリF1、サインツへのペナルティについて再審請求「ガスリーやサージェントの事故と扱いが異なることに不満」
スクーデリア・フェラーリは、F1第3戦オーストラリアGP決勝でカルロス・サインツに科されたペナルティには納得できないとして、FIAに対し再審を請求した。
レース終盤、2回目の赤旗後のリスタートでは大混乱が起こり、サインツはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)にヒット、3番手を走っていたアロンソは後方にポジションを落とした。複数のアクシデントが起きたため、すぐさま赤旗が提示され、残り2周でレースがセーフティカー先導のもとで再開、その時の走行順には、前のリスタート時のグリッドが採用された。そのため、アロンソは3番手から再スタートすることができ、3位を獲得。一方、サインツには接触の責任ありとして5秒のペナルティが科され、全車が接近して走っていたために、4位フィニッシュから入賞圏外の12位まで降格された。
ペナルティを言い渡された際に、サインツは、裁定を下す前にスチュワードに話をする機会を設けてほしいと強く訴えたが、願いはかなわず、「今まで見たなかで最も不公平なペナルティ」であると怒りを示した。接触されたアロンソも、このペナルティは厳しすぎると述べている。
決勝から4日後の4月6日、フェラーリが、再審を求める権利を行使するための請願書を提出したことが分かった。
チーム代表フレデリック・バスールが、「この件の再審請求を行った。FIAに(申請書を)送った」と述べたと『Sky Sports』が伝えた。
「FIAと協議しているところであり、その議論についての詳細は公表したくない」
バスールは、サインツのアクシデントとほぼ同時に起きた、ピエール・ガスリーとエステバン・オコン、ローガン・サージェントとニック・デ・フリースのクラッシュについて、スチュワードが異なる対応をしたことが問題であると述べている。
ガスリーとオコンのアルピーヌの同士討ちについては、審議が行われた結果、レース1周目のレーシングアクシデントとしてペナルティは科されなかった。サージェントがデ・フリースに追突した件は審議対象にもならなかった。
「ガスリー/オコンのアクシデント、サージェント/デ・フリースのターン1でのアクシデントについて、スチュワードの反応が同じではなかったというのは、唯一確かなことだ」とバスール。
「少なくも彼らとオープンな議論をすることは期待できる」
「同じコーナーで3つのインシデントが起き、決定がすべて異なっている。このスポーツの利益のため、こういった裁定がなされるのを避けるべきだ」
「無線で流れたとおり、カルロスにとって最も悔しかったのは、この件は非常に特別で、ヒアリングが設けられなかったことだ」
「レースは終了しており、表彰台に影響しない位置であったことを考えると、ガスリーとオコンの件と同様にヒアリングを行うことが理にかなっていたと思う」
「私は誰かを非難したいと思っているわけではない。あれはレーシングインシデントだ。私は33年にわたってこの仕事をしており、コース上でクラッシュが起きるたびに、二通りのストーリーがあるのを見てきた。ドライバーによってフィードバックや結果が異なるのだ」
「楽な仕事ではない。レース中に決定を下すのは簡単なことではないのに、我々は常にレース中の裁定を求めるのだから」
「今回のケースは、赤旗が3回出て、最後のリスタートがセーフティカー先導での1周という、特殊な状況だったと思う。だが、オコン/ガスリーの件が違う形で扱われたと感じ、そこに不満を覚えている」
フェラーリが新しい証拠を提出し、それが認められれば再審議が行われる。
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