角田裕毅VS全日本ドライバーらのレースが実現。なんでもアリのカート対決に観客も大盛り上がり
日本人F1ドライバーの角田裕毅が発案したレースイベント『角田裕毅プレゼンツ カートウォリアーズ』が、4月9日に東京都江東区のシティ・サーキット・東京ベイで開催された。
2024年はRBからF1世界選手権に参戦している角田は今回、国内でのモータースポーツの周知や魅力の発信を目的としてこのイベントを考案。全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)やスーパーGTに参戦しているドライバーや特別ゲストとともに、カートを使った特別レースを行ってファンを盛り上げた。
イベントには角田のほかに小高一斗、大湯都史樹、阪口晴南、山下健太、福住仁嶺、太田格之進、牧野任祐の7名のドライバーが集結。そしてゲストには、F1ファンを公言している実業家の堀江貴文さんやモデルのマギーさん、現在はSFに参戦しているSan-Ei Gen with B-Maxの指揮を取る本山哲監督といった豪華なメンバーが集まった。
さらにMCには、国内モータースポーツファンにはお馴染みのピエール北川さんと竹内紫麻さんや、F1の実況経験も持つお笑い芸人のこにわさんを招き、錚々たる顔ぶれで催された。
先日開催された日本GPでは母国レース初入賞となった角田は、集まったファンの前に笑顔で登場。「思い切り戦うカートをイベントにしたら楽しそうだと思って考案しました」と発案の経緯を語り、ファンとの対面を喜ぶを顔を見せる。
そしてイベントは特別レースへ。レースといえばまずは予選ということで、各ドライバーはひとりずつコースへ入って一周のタイムアタックを行っていく。
観客やライバルに見守られるなか、トップタイムを叩き出したのは小高。一方SFで彼とチームメイトの山下は、最後のアタックでまさかのクラッシュ。会場とともに見守るドライバーらも楽しげな雰囲気のなかで終了し、予選後にはトークショーを挟んだのち、イベントはクライマックスの決勝レースへと進む。
小高、角田、福住、太田、阪口、大湯、牧野、山下の順で並んだドライバーらは、まずはウォーミングアップへ。一周を終えた各ドライバーは、隊列を組みながら本番さながらの緊張感で最終コーナーへ差し掛かる。しかしそんな緊迫も束の間、最後列から牧野と山下のふたりが集団をスイスイとすり抜けてホールショットを決めた。
“抜群のスタート”を決めた牧野に、角田が負けじと接近し早くもデッドヒートに。見事オーバーテイクを決めてトップへ立つと大きな歓声が湧いた。以降は、幅寄せに蛇行運転となんでもアリなレースとなり、全コーナーでポジションが変わっていくイベントならではの展開へ。振り向いて目を合わせながら楽しむドライバーらの走りに、観客も大盛り上がりとなった。
数々の接触やスピンは止まず、先頭の角田がペースを下げて隊列を組み直す場面もありながらもレースは終盤へ。最後まで続いた大乱戦は、各車前を行くカートをプッシュしながらのラストラップを迎え、福住、小高、角田のトップスリーでチェッカーを迎えた。
表彰式では、マギーさんから“マグナム越え”のシャンパンが贈呈され、大盛り上がりのシャンパンファイトでイベントは笑顔に包まれて終幕となった。
モータースポーツの周知や魅力を発信するために行われた『角田裕毅プレゼンツ カートウォリアーズ』。角田の母国レース初入賞後とあってイベントはお祝いの会にもなり、集まったファンからは温かい拍手が角田に届いた。
普段は直接争うことがない全日本ドライバーらとの特別レースの盛り上がりはもちろんのこと、イベント前には堀江さんやマギーさんとの特別レースや、角田がこれまで乗ってきたカートから近日新発表された3輪モジュール、名門チューナーのSPOONのシビックにも乗るなど、ファンの前で多くの走行を披露している。2024年シーズンのF1は残り20戦とまだまだ多く、次戦中国GPは4月19日(金)に開幕する。母国ファンの応援を一身に受けた角田は、これからもさらなる活躍を見せてくれそうだ。
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